安曇野の仁科三湖のひとつ長野県青木湖は、
映画『犬神家の一族(主演:石坂浩二)』のロケ地で、
映画公開をひかえた1975年の元旦に、
スキー客を乗せた貸し切りバスが転落事故を起こした場所です。

定員30人のバスに、倍の60人を超える人を詰め込み、
そのせいでバスは凍える青木湖に落ちてしまい、
逃げ遅れた24人が亡くなってしまいます。

青木湖は犬神家の一族の中で、
湖に死体が頭から突き刺さっている場面に利用されていて、
この後に起こる転落事故を暗示しているようです。

話の本筋からは離れますが、
長野のスキー場へ向かう貸し切りバスの事故は1985年にも起きていて、
2016年にもスキー客を乗せたバスが事故を起こしてしまうと、
何かしらの因縁があるように感じてしまいます。

私は青木湖の西岸にあるキャンプ場にテントを張って、
特に何かをするわけでもなく、
ボーっと青木湖を眺めていました。

その時は若いグループもいて、うるさくは無いのですが、
向こうは話に花が咲いていて、終始賑やかにしています。

しばらくはのんびりと過ごしていたのですが、
太陽が沈み出すと肌寒くなったので、
テントに入って本を読みながら過ごしました。

一時間ほどたった頃でしょうか、
あれはなんだ」と何かを見つけて驚いた声が聞こえて。

緊張したような感じで、
ザワザワと話をしているのが気になって、
私もテントから出てみます。

若いグループが真っ暗な青木湖を見ながら騒いでいて、
何だと思いながら私も青木湖を見ると、
3つの小さな光が湖面を漂っているのが見えます。

青木湖は「湖上ホタルツアー」をするくらいに
ホタルのいる湖ですが、その時は随分と時期外れで、
湖上の光はホタルのように点滅していませんでした

目の前の光景に戸惑っていると、
湖面を漂っていた光は消えてしまいます。

しばらく様子を見ていましたが、
再び光が灯ることはありませんでした。

今でもあの時湖面に見えた光が何だったのか、
その正体はわからないままです。

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