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西庶路駅を降りて寂れた町を通り、北へ進んだ所にある林の中、
そこで朽ちている炭鉱跡が庶路炭鉱(しょろたんこう)です。

運営していた明治鉱業の名前を付けて、
明治庶路炭鉱とも呼ばれていますが、
曇り空で薄くもやがかかった町を通ると、
炭鉱で働く人の住居として建てられたのか
同じ建物が並んでいるのが見えて、
炭鉱で大きくなった町なのがうかがえます。

この辺りの炭鉱はガス爆発の危険が低いのですが、
昭和の中頃に死者18名のガス爆発が起きた炭鉱です。

時代が石炭を必要としていない事もあり、
爆発事故の数年後に庶路炭鉱は閉山してしまいます。

石炭を貯蔵していたのでしょうか、
上が空いた大きなコンクリの箱のような物体が倒れて、
斜めに傾いた状態で立っていたり。

壁がボロボロになっていて、
まるで古代の遺跡のような姿になった、
何かの施設だった建造物。

私たちはそういう見応えのある廃墟を見るために、
庶路炭鉱に足をはこんだのですが、
もやから覗く建造物の存在感に寒気を感じました

雑草や林に埋もれた施設跡に入ると、
友人Aが何か物音がしなかったかと聞いてきます。

キツネのような生き物の出した音ならいいのですが、
クマに注意という看板を見ていたので、
私たちの間に緊張が走ります。

Aが多分こっちだという、
音が聞こえた方向を見ても、
立ち並ぶ柱達に隠されてよく見えません。

なるべく物音を立てないように、
その方向がよく見える位置に移動すると、
そこには何もいませんでした。

身近にクマがいない事がわかり、
出すのを抑えていた息を勢い良く吐き出して、
安心した時です。

Aが小さく悲鳴を上げて、
後ろを振り返ります。

すぐ後ろから音が、パンって音が聞こえた

もちろんそこには誰もいませんし、
そんな音が出そうな物も見当たりません。

私がドッキリはよせという言葉を飲み込んだのは、
ひとりだけ音を聞いたAが一番青ざめていたからです。

Aを守るようにして来た道を引き返しているときも、
音が聞こえたのかAは何度か小さくゆれていましたが、
庶路炭鉱のある林の入り口辺りに着くと聞こえなくなったようです。

Aに音が聞こえたのは庶路炭鉱だけの出来事らしいので、
そこにいた霊?とAの波長がたまたま合ったのでは無いでしょうか。

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