これは2010年に、
北海道へ旅行に行った時の話になります。

目的は羽幌(はぼろ)の築別(ちくべつ)炭砿なのですが、
札幌からは200キロも離れた場所で、
一番近い町からも20キロは離れています。

雪の季節になると、
誰も立ち寄れなくなるような場所
なので、
ここへは行くことは無いと思っていました。

ところが、
ネットで知り合った北海道在住のKさんの誘いで、
私は築別炭砿を訪れる事になります。

炭鉱で栄えた場所なので、
閉山のウワサが流れただけで、
一万人の人が街を離れてしまったそうです。

石炭需要の低下もありますが、
労働力の確保が出来ない状況から炭鉱は閉鎖。

数年後には炭鉱周辺の地域を合わせても、
そこには99人しか残っていませんでした。

炭鉱労働者のための集合住宅では、
作業等で亡くなった炭鉱労働者と思われる、
人の話し声や人の影が見えると聞いていましたが、
集合住宅の部屋の梁はまだキレイで、
廃墟特有の落書きも少なかったです。

もしかしたら、
何処かの部屋には人が住んでいるかも、
そんなふうに思えて来ます。

築別炭砿へ行くまでの道路標識にも、
『築別炭砿 ☓km』と表示されていて、
ここは1970年のままなんだと思いました。

この場所から帰る時に事故を起こす

心霊現象としてよく聞く話ですが、
築別炭砿もそんな風に言われているそうです。

築別炭砿へはKさんの年季の入った車で行ったのですが、
宿泊先まで戻った時に、タイヤのネジを隠すキャップが
どこかで外れているのに気が付きます。

このくらいで終わりなのだろうか…。
いやこれが始まりなのかもしれない。

その時は冗談のように言ったのですが、
自分の部屋に帰る途中で私は車と事故を起こしました

私が住んでいる最寄りの駅から、
自転車で部屋に帰ろうとしていた時です。

横断歩道を渡ろうとしていたら、
左折するトラックとお見合いして、
お互いに止まってしまい。

トラックの運転手さんが先に行けと手で合図をくれたので、
会釈して自転車を動かすと、赤の車がトラックを追い越そうとして、
その赤い車に自転車の前輪がぶつかってしまいます。

幸い手のひらを擦りむいただけですんだのですが、
宿に帰る途中の出来事に続いての接触事故を、
私はただの偶然では無いと思っています

関連する心霊情報