〒115-0042 東京都北区志茂5丁目41

空の青と芝の緑に良く映える、
オレンジ色をした水門が東京の北区にあります。

岩淵水門は荒川の水流を調整つする水門でしたが、
下流に出来た新しい水門(青水門)に役割を譲り、
今は旧岩淵水門とか赤水門と呼ばれています。

歴史的に価値のある水門だと聞いたことがりますが、
私には派手な色をした水門で、
公園に行く時に使う橋の代わりという印象です。

春と夏の間の日差しがオレンジ色をひときわ際立たせて、
この時期に眺めると水門が輝いて見えます。

だんだん暖かくなってきていても、
日が落ち始めると肌寒い時期のことです。

寝ている間に布団がめくれてしまい、
日の出より早く目がさめてしまいます。

私はなんとなく散歩でもするかと思い、
いつもの旧岩淵水門を訪れます。

この時間の水辺を歩くと冷えも強く、
オレンジ色は暗くても目立つ事も確認したので、
そろそろ帰かえるかと思った時です。

何か冷たいものが、
足から這い上がってくるような感覚
に襲われます。

左足からスーッと膝裏まで登ったと思ったら、
ゆっくりと足を回るように動きます。

腰辺りにも何か冷たいものが触ってきますが、
とにかく私は動いたら駄目だと思って、
震える体を必死に抑えようとします。

その時の私にはとても長く感じられましたが、
冷たいものは数十秒程這いまわるとスッと消えます。

とにかく急いで逃げ出したいのですが、
膝が勝手に動いてまともに動けなくて、
両足を引きずりながらその場を離れました。

荒れる川の名前の通りにかっては氾濫を繰り返した川です、
犠牲になった人は大勢いると思います。

鳥居が赤色に塗られるようになったのも、
赤が悪いものを退ける色だから
と聞いたことがあります。

旧岩淵水門も最初は普通の水門だったのに、
改修工事のときに今の色になったという事です。

旧岩淵水門あたりは、
なにか悪いものが集まる場所だったのではないかと思います。

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