私の友人の心霊体験です。

実際に女の幽霊を見たとかではないのですが
事実が恐ろしいものだったので書かせていただきました。

千葉県松戸市にあるラブホテルHが建つ前、
その場所には「再会」という別のラブホテルが建っていました。

彼女は仕事が深夜に終わりその後に彼と合流し
よくそのホテルに立ち寄っていたそうです。

外観もエントランスも少し華やかで霊が出る様な
雰囲気ではないところでした。

が、ある箇所だけどうしても目を閉じて足早に通り過ぎたくなる
ような異様な雰囲気の場所がありました。

２階から３階に通じる階段と３階のある一室です。

元々霊感が強い彼女は初めてその箇所を通った際、
すぐに「あぁ、いるな。」と感じたようです。

階段を通る時は壁側を見ないように、
感じないように速足で駆け上がるほどでした。

そのホテルに行くと彼女はよく体調を崩していたようです。
彼女は気づきました。

３階のある部屋に通された時だけ調子が崩れると。

その日も車で向かい深夜ホテルに立ち寄りました。
受付で案内されたのは3階のあの部屋。

３階自体他の階とは少し違う特有な空気が漂っていました。

彼が扉を開けた瞬間から何かが彼女を襲い
途端にガンガン頭を殴られるような激しい頭痛が始まりました。

いつもその部屋に入ると頭痛と吐き気に襲われていました。

ベットに腰を下ろしてからも頭痛は収まることなく、
次第に吐き気まで湧き上がり、さっきまで全然元気だった彼女が
いきなり体調を崩し彼も戸惑っていたようでした。

普段なら少し休めば改善していくのにこの日は中々収まりませんでした。

ベットに横になり天井を見上げているうちに
何故か段々悲しい気持ちになっていきました。

いつの間にか自然と目から涙が零れ落ち、
もうなんで涙を流すのか訳が分からない状態でした。

確信しました。

この部屋には絶対私たち二人以外の何かがいる。
今こうしている間にも視線を感じるのです。

早く逃げ出したい。一刻も早くこの場所から逃げ出したい、
その衝動に駆られました。

さすがに彼女の様子が尋常じゃないと察した彼が
部屋を変えてくれ一階の部屋に移動しました。

その途端に不調は嘘のように治りました。
それ以来、しばらくそのホテルを利用するのを避けていました。

それから何年か経過した頃です。
ふと友人と心霊スポットについて話していた時
あのホテルの話になりました。

ゾッとしました。

実は以前、ホテル再会で殺人事件があったようです。
女性が殺害されベットの下に隠されていました。

その事件があった部屋があの３階の部屋でした。

彼女があの日天井を見上げ急に悲しい気持ちになったのは
死んだ女性と同じ場所に横たわり同じ景色を見上げ、
たまたま共鳴してしまったからなのでしょうか。

もう一つお話しします。
そのホテルの駐車場には年配男性の霊がよく出るようです。

殺人事件が過去に発生したホテル。
そこに成仏できない霊が集まってきているようです。

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