〒999-5522 山形県最上郡真室川町差首鍋 高坂ダム湖

初夏の日差しになってきた朝、
今日はお天気だ!と気持ちのいい目覚めで家で身支度を整える。

今日は気のうねる寝る前に明日晴れてたら
バイクでツーリングにいこうと決めていた。

普段は近くの道を周回を重ねるように気晴らしでバイクを乗るのだが、
今日は海へいってみようとロングライドを考えていた。

長時間運転なのできっちり睡眠をとり、朝早くに出発だ。
道は知った道路である。キラキラした太陽とともに風をきって走っている。

私の自宅から海を目指すと、山越えと川沿いの2つのルートがある。
私はバイクなので交通量の少ない山越えのルートを選んだ。

山越えといっても道は綺麗に舗装されて
大小のトンネルたちを入っては抜けてを繰り返して進んでいく。

バイクのりには、楽しみの道程でもある。
そんな事を考えているうちに山に差し掛かる。

ここら辺は山の中だが同級生もたくさん住んでいて来慣れた地域だ。

快適に進んでいくと、3つ目くらいの
青沢トンネルに入るときに少しめまいがした。

山越えルートのちょうど中間くらいの位置にある
青沢トンネルは一番長いトンネルだ。

くらくらする頭を少し気遣いスピードを落とした。
するとめまいは激しくなりバイクにまたがっているのが無理になった。

何とかバイクのスタンドを立てバイクを安定させ自分は傍でうずくまった。
実は青沢峠にあるトンネルは、出る(心霊スポット)ことで有名だ。

交通量は少ないのに事故は頻発する。
交差する機会もほとんどないのに。

意識はしっかりしているのでトンネルの中のちょうど中間くらいの場所から、
さっき入ってきた入口を見て出て行くべき出口を見る。

小さく外が見えるがゆれている。
白い光がゆらゆらゆれている。

外の熱気とあいまってゆらゆらゆれる。
ゆれるスピードはゆっくりではない。

近づいてくるわけでもないし、私の意識が酩酊しているわけでもない。
頭の痛みはピークに達し目を開けてみている事すらしんどい。

ここに居たらまずいなと判断したわたしは、
踏ん張ってバイクを押し出口へと向かった。

何とか出口を出ると、本当に嘘かのようにめまいや頭痛は消えた。
入口を見やってももう景色は小さく見えずらい。

そのまま海へいきかえりは川沿いルートを帰った。

家に着き父に今日の話をすると
「あーもう、お前は今後あそこ通らないほうがいいな」と言われ
「なんで!」と聞くと「次はないらしいよあそこは」といわれ、
絶句して恐怖にさいなまれた。

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