群馬県沼田市 薗原湖
直接私が見た話ではありませんが、
ある夏の深夜に私は友人の家にお泊りをしていました。
友人と友人の知人男性2人と4人で薗原ダムという心霊スポットへ行こう
という話になり私はそういうところへ行ったことがなかったため
渋々ですが一緒に行くことにしました。
男性一人が運転をし、友人の家から40分ほど行った頃でしょうか、
あたりは該当がポツポツあるくらいで随分静かなところに来たな、
と思っていましたが車酔いと若干の恐怖感で気分が悪い私は少し眠ることにしました。
その後20分もしない辺りで友人に起こされました。
どうやら目的地の薗原ダムに着いたようです。
ですが私にはここがどこなのか全く判断できませんでした。
車のヘッドライトに照らされているのは赤というより
古くなって朱色になった一本の橋と
その奥に鬱蒼と生い茂る草木のみでそれだけで不気味さが伝わってきました。
私はその時点で足がすくんでしまい動けなかったので
運転してくれた男性Aと2人車で待機することになりました。
私には霊感無いし大丈夫、大丈夫と言い聞かせ
友人ともうひとりの男性Bが車を降り、
薗原橋という吊り橋を渡り始めました。
「特に何もないね」なんて会話をしながら
橋の丁度真ん中辺りまで2人が歩いたところで
急にガサガサッと音がしたと言って慌てた様子で車まで戻ってきました。
何か見えたとかではなかったので安心したところで
運転していた男性Aが「上まで戻っていい?」と聞いてきたので
自動販売機があるあたりまで戻り友人が「どうしたの?」と尋ねると
彼は真剣な顔で「2人が橋の真ん中に行ったとき、
橋の奥に髪の長い女性が立っていた」と言ったのです。
そのまま2人が奥まで行っていたらどうなっていたのか
想像もつきませんがその後すぐ帰宅しすぐ眠りにつきました。
後に聞いた話では薗原ダムは水抜きをした際、
自殺者の遺体がよく見つかるとされていてその話の始まり
となったのが女性が橋から身投げしたという場所だったのです。
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