東北地方最大の大河・北上川本流に建設されたダムが
四十四田ダムで、ダムの水を放水した時に
仏が何体も見つかる、自殺の名所としてその名が知られています。

写真を撮ると水面に無数の人の顔が浮かんでいたとか、
無数の手がのびていたとかウワサされています。

ここまでならよくあるウワサなのですが、
ダム近くに停まっていた軽トラックの中で、
男性が硫化水素を使った自殺をしているのが
2008年に発見されたのです。

軽トラックの窓には、
自殺をほのめかすような張り紙がしてあったそうです。

私は、ダムは山奥にあって周りには何もないと思っていたので、
四十四田ダムのように近くに県立博物館があって、
公園を中心に小学校や中学校があるのに驚きました。

この辺りに住んでいたなら、
生きる気力を失った時に四十四田ダムを思い浮かべるのもなっとくで、
自殺の名所と言われるのもよくわかります。

これは人から聞いた話で、
ダムや工場のような巨大工業建築が好きなグループが、
四十四田ダムに訪れた時の出来事です。

各自写真を撮影したり、
ダム談義に花を咲かせたりと、
それぞれが思い思いに楽しんでいて。

出発予定時間の40分前に、
幹事役の人が集合時間と場所の確認をするために、
全員に声をかけていた時です。

参加者のひとりSさんの唇が、
まるで長い間水の中にいたように真っ青になっていました。

元々Sさんの唇は血色が悪かったので、
Sさん自身は車のミラーで確認しながら大げさだなと笑うのですが、
その姿はSさんのヤセ型の体型もあって、
大病を患った入院患者のような風貌だったそうです。

幾つもの仏がダムの底にいる四十四田ダムでの出来事だと思うと、
この話はそれとは無関係のこととはとても思えません。

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