〒183-0002 東京都府中市多磨町4丁目628
これは、私の会社の先輩、Nさん家族が体験した話です。
Nさんは、神奈川県に住んでいるのですが、毎年お盆には、
府中市の奥さんの実家に泊まり、多磨霊園にある
ご先祖の墓参りを毎年欠かさず、行っているそうです。
その年もいつものように、お墓参りをして、帰ろうとすると、
いつの間にか、Nさんの3人の子供たちが、
見知らぬ子供と仲良くなったらしく、楽しそうに遊んでいたそうです。
Nさん夫妻は、しばらく様子を見ていたのですが、
なかなか遊び終わりそうもないので、
子供たちに「もう、帰るよう」と声を掛けたそうです。
Nさんの子供たちは、直ぐに戻ってきました。
Nさんはふと、残された見知らぬ子供に目をやると、
恨めしそうな顔をしながら、すっと消えたそうです。
Nさんは、ぞっとしましたが、自分は疲れていて、
錯覚を見たに違いないと自分に言い聞かせながら、
奥さんの実家に帰ってきました。
Nさんは昼間のことを忘れたくて、いつもよりも、
ビールを沢山飲んで、子供たちと早目に就寝することにしました。
しばらくは、熟睡したのですが、夜中に子供たちのはしゃぎ声で
目が覚めてしまいまったそうです。
なんと、Nさんの子供たちは、昼間に多磨霊園で遊んだ見知らぬ子供と
寝室で遊んでいたそうです。
Nさんは、この子は、この世のものでは無いと感じたため、
「この子たちを連れて行かないでくれ、早くここから出て行ってくれ!」と
泣きながら叫んだそうです。
その迫力に驚いたのか、その子は、一瞬、驚いた顔をした後に、
また、すっと消えたそうです。
また、Nさんの子供たちはこのことをまるで、覚えていないそうです。
Nさんは、その後無事会社を定年退職し、子供たちはみんな社会人になったそうです。
もうこの話を聞くことは出来ませが、お盆が近づくといつもこの話を思い出します。
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