和歌山県和歌山市雑賀崎周辺は、元々、戦前には病人の隔離施設が山の上にあり、
そこを燃やしたなどといった噂のある場所で怖い所というイメージがありました。

私達は車の免許を取り、そういった場所に
好奇心で行ってみようというのが流行りだしてきた時に、
不意にそういうのがあったなあと思い出し、仲間内で肝試し感覚で遊びにいきました。

雑賀崎周辺には、以前旅館などの宿泊施設も沢山あったのですが、
ほとんどが潰れてしまい、建物は取り壊されずにそのまま放置されているのもが多く、
廃墟と化している状態の建物が沢山あるといった状況になっていました。

週末に友人に親のワンボックスカー借りて車を出してもらって、
その友人を含めた仲間5人で現地に向かいました。

廃墟前に着くと、そこは立ち入り禁止となっていましたが、
人通りもほとんどない道なので、交通の邪魔にもならんだろうと
道の隅っこに停めて、建物に向かいました。

中に入っていくと真っ暗で、周囲の状況もよくわからないので、
霊的な意味ではなく、足場などの不安定さから危険だと判断し、
この辺で出ようという話になりました。

ただ友人の一人がなぜかほとんど無口になっていました。

そうこうしているうつに無事戻ることができ、
廃墟を後にして地元まで帰ってきたのですが、
その間もその無口な友人はほとんど話しませんでした。

元々無口な人だったのですが、どうも様子がおかしいな?と思いましたが、
そのまま解散をしました。

ただ、翌日になってもその友人は学校に現れず、欠席でした。
おかしいと思いみんなとその友人宅に様子を見にいったのですが、
家の人も昨夜帰宅してから様子が変なんだといってました。

結局その友人は学校にはこず、休学という形で家に引きこもってしまいました。
そういった怖い思い出があるので、私は二度とその場所には近づかないようにしています。

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