私が小さな頃の恐怖体験談です。
当時、小学生の低学年ぐらいだった私は、父、母、姉、祖母と
三重県の鵜方という所にある別荘に2泊3日で遊びに行きました。
毎年の楽しみで、その時も、
最終日は帰りたくない気持ちでいっぱいでした。
そんな気持ちを抱えながらも別荘を後にして、
家族全員、車に乗り込み父が車を走らせました。
いつも高速に乗って帰るのに、その日は、混んでるかもしれないからと、
他の道で帰ろうと父が決めました。
混んでいようが混んでなかろうが、小さかった私には関係なく、
姉と祖母と車中で手遊びやあやとりをして遊んでいました。
眠くなりウトウトしていました。
どのくらい走ったかわかりませんでしたが、うわぁ!と言う父の声で目が冷めました。
何事かと思い、目を開けると、車の中が真っ白になっていました。
どうやら、エンストしたようです。
とりあえず、危険だからということで全員外に避難しました。
車の外に出ると、見たことない道で、少し先には青山トンネルがありました。
辺りは昼前にも関わらず、薄暗くて、草木で鬱蒼としている感じでした。
なんだか生臭いような、獣臭いような臭いがしていたのを今でも覚えています。
父と母は車の様子を見ていました。
祖母と姉と私は、ここに居たくないと思いながらも待っていました。
すると、祖母が、ハイヒールが落ちてると言いました。
近付いて見てみると、赤茶色の何かが着いたベージュのパンプスが落ちていました。
おそらく血液だったんだと思います。
その少し先には、道路や白線にも、点々と同じ様な色の血が着いていました。
事故があったんだろうと、気にしないようにしていました。
ぼんやり青山トンネルの方を見ると、
人が、道を横断して何処かへ入って行きました。
姉もそれを見ていましたが、祖母は誰もいないよと言い、何だか寒くなりました。
そんな中、奇跡的に車が回復。
恐々ながらも無事帰宅しました。
荷物を下ろす手伝いをする為、車の後部に行くと、
無数の手形と何故か靴の後が沢山ついていたのです。
家族皆気持ち悪くなり、その車は廃車に。
結局、エンストの理由も不明で、心のモヤモヤは残ったままです。
後々知ったのですが、エンストした場所は、
青山トンネルの手前だったようです。
偶々なのか、それとも…。
後々知った事ですが、青山トンネルは
心霊スポットとして有名な場所だそうです。
関係があるのか無いのかわかりませんが、翌月父が仕事を失い、
その後、アルコール中毒になり、離婚にまで至りました。
父以外にはトラブルもなく、
今日を迎えます。
2015年3月20日 at 3:04 PM
僕が青山トンネルに行ったのは二年ほど前の大学生の時でした。
そのとき僕らは仲がいい人間だけを集めて
心霊スポットに車で行くことが流行りになっていました。
三重県にある心霊スポットをウェブサイトで検索しながら
青山トンネルに向かいました。
青山トンネルに向かった時には雨が降ったすぐ後で
泥濘んだ足場が妙に不気味さを煽るようなそんな夜でした。
かなりの大所帯で10人ほどの友人と一緒に向かったのですが、
それでも恐怖感を拭えず僕がオドオドとしていると、
友人の1人が大きな声をあげてトンネルの壁面を指さしました。
大きなシミがありました。しかし仲間のテンションが
「ただのシミかよ」といった軽い物に変わっていったその時でした。
友人のK君が「このシミ顔に似てね?」と一言ポツリと呟きました。
確かによく見てみるとそのシミが人の顔の輪郭とパーツのように見えてきたのです。
これはいけないと思って僕たちはすぐさま青山トンネルから抜けだして帰路を急ぎました。
泥濘んだ大地と、深夜の暗闇の中、全速力で逃げ出してしまいました。
これで終ったかのように思えたのですが、その後心霊スポットから帰っていつもの日常に戻った時でした。
なにか違和感があるようなそんな気分にナッてしまいました。
そして友人たちが立て続けに不運な目に会った次の週に僕の所にも不運が来ました。
家のベットの中でグッと締め付けられるような感覚がしたかと思うと
一気に釣り上げられるような気分になって目が冴え、
驚き起きてみると光の影が顔のような形を作っていました。。。