帰宅途中に地元の新潟県柏崎市では結構名の知れている
所謂[自殺名所]と呼ばれる米山大橋があるのですが
名所といわれるほど心霊現象もなく、
毎日頭の中で「嫌だなぁ」と思いながら通勤していました。

当時私は仕事の関係で毎日帰りが遅く、
深夜に帰宅なんて事もよくありました。

その日も無事に仕事が終わり、
いつものように帰路につきました。

国道なので車の通りは割と多い方なのですが、その日は何故か車の通りもなく
何よりも米山大橋に言いようのない恐怖心をおぼえ
当時付き合っていた彼に電話をしたんです。

いつもならそれで安心できるのですが、この日は違いました。
何か違和感があるんです。

よく聞いてみると、違和感の正体は
「ザザ・・・」という小さなノイズでした。

最初は電波なんて悪くないのに変だなー
くらいにしか思っていなかったのですが、
そのノイズとうのもどこか不気味で、
一般で言う砂嵐の様な「ザーーー」というものでもなく
「ガガッガ・・が・ツッガガ」というような言葉にするのは難しいのですが、
今までに聞いたことのないものでした。

そのノイズは段々と大きくなり、最初は途切れ途切れに聞こえていた彼の声も、
橋の中央に近づくにつれノイズにかき消されてしまいました。

私はパニックになり、泣きそうになりながら彼の名前を呼び続けました。

幸いノイズは橋を渡りきると同時に嘘のように消え、
電話の向こうで必死に私を呼ぶ彼の声が聞こえてきました。

ですが私が応答すると、今度は一転戸惑ったような態度をしたのです。

「お前・・大丈夫か・・・?何か聞こえてただろ・・?」と

ですが私が耳にしていたのはそのノイズだけ・・・
その後はただただ逃げるようにひたすらアクセルを踏み続けました。

後日彼に聞いてみたところ、
彼の名前を呼ぶ私の名前は聞こえていたようなのですが
それとは別に・・私の傍でずっと水のしたたる音がしていたそうです・・・

ちなみに彼は地元の人間ではなく、
私の家からも遠いので米山大橋が自殺の名所で
心霊スポットになっていることももちろん知りません。

一体私に何を伝えたかったのでしょうか・・・・

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