大谷池:愛媛砥部町の人柱伝説と女性の霊

愛媛県伊予郡砥部町に位置する大谷池は、県内最大の灌漑用ため池であり、えひめ森林公園に隣接する観光名所である。1922年に着工し、室戸台風や戦争による困難を乗り越えて1942年に完成したが、建設中の決壊事故や人柱伝説から心霊スポットとして悪名高い。湖面から無数の白い手が伸びる、女性の霊が現れるとの報告が絶えず、霊能者宜保愛子が除霊を諦めた逸話が恐怖を増幅する。この記事は、大谷池の歴史、事件・事故、心霊現象の真相に迫る。
大谷池概要
大谷池は、砥部町上三谷の総貯水容量175万9000立方メートルのため池であり、農林水産省のため池百選に選定された。えひめ森林公園に隣接し、桜やアスレチックで観光客を集めるが、決壊事故や人柱伝説から心霊スポットとして知られる。以下に概要をまとめる。
| 危険度 | ★★★★☆(人柱の噂と水辺の夜間リスクが高い) |
|---|---|
| 名称 | 大谷池(おおたにいけ) |
| 所在地 | 愛媛県伊予郡砥部町上三谷 |
| アクセス | JR松山駅から車で国道33号経由で約20分。えひめ森林公園内に駐車場あり。 |
大谷池の心霊噂とその起源
大谷池は、湖面から無数の白い手が伸びる、女性の霊や血まみれの老婆が現れる、100体地蔵の首が壊れると不幸が起きるとの心霊噂で知られる。これらの噂は、1930年の室戸台風による決壊事故で300人以上が犠牲になった、工事難航のため100人の女性が人柱として沈められたとの伝説に由来する。霊能者宜保愛子が訪れ、「手に負えない」と逃げ帰った逸話が、恐怖の信憑性を高める。
歴史と背景
大谷池は、1922年に南伊予村長・武智惣五郎が私財を投じて着工した灌漑用ため池である。度重なる水害や旱魃に悩まされた地域の農業を支えるため、37万3000人の村民が奉仕作業に従事したが、1930年の室戸台風で基礎工事が崩壊し、漏水防止工事も難航した。日中戦争や第二次世界大戦の資金不足を経て、1942年に県営事業として完成した。池畔には武智の功績を称える胸像や龍王社が建立される。
心霊スポットとしての背景は、建設中の決壊事故と人柱伝説に起因する。口碑では、事故で300人以上が死亡し、工事難航のため100人の女性が人柱として沈められたとされるが、公式記録では死者数は3人とされる。この伝説が、白い手や女性の霊の噂を生んだ。1980年代の宜保愛子のエピソードで全国的に知られ、肝試し目的の訪問者が増加した。池の静かな湖面と周辺の森の暗さが、霊的な連想を強める。
事件・事故の詳細
大谷池にまつわる事件や事故は、公式記録が限られるが、地元の口碑や心霊関連の文献から以下の情報が推測される。
- 室戸台風の決壊事故: 1930年の室戸台風で基礎工事が崩壊し、300人以上が犠牲になったとの噂がある。実際の記録では、死者数は3人とされるが、口碑では誇張され、心霊現象の起源となった。
- 人柱伝説: 工事難航のため、100人の女性が人柱として湖底に沈められたとの噂がある。武智惣五郎が自身の写真を人柱代わりに埋めた逸話も存在するが、事実の証拠はなく、白い手の噂を補強する。
- 肝試し中の負傷: 1980年代以降、肝試し目的の訪問者が池周辺で転倒や軽傷を負った事例が語られる。夜間の視界不良や湖畔の滑りやすい地形が原因と推測される。
- 宜保愛子のエピソード: 1980年代、宜保愛子が除霊を試みたが、「手に負えない」と逃げ帰ったとの逸話。番組や書籍で広まり、池の悪霊の噂を強化した。
これらの事件や事故は、明確な証拠が乏しいものの、人柱伝説や決壊事故が結びつき、心霊スポットとしての悪名を高めた。池の深さと静寂が、恐怖を助長する。
心霊現象と目撃談
大谷池で報告される心霊現象は以下の通りである。
- 湖面から無数の白い手が伸び、引きずり込もうとする。
- 女性の霊や血まみれの老婆が池畔に現れる。
- 100体地蔵の首が壊れると、事故や不幸が起きる。
SNSや心霊関連のウェブサイトでは、訪問者が「水面から白い手を見た」「老婆が不気味に笑いながら話しかけてきた」と報告する例が見られる。これらの現象は、湖面の反射や風の音、心理的ストレスによる錯覚と考えられるが、人柱伝説が恐怖感を増幅する。
大谷池での恐怖体験談
夜9時頃、愛媛県にある大谷池という山の上のほうにある池まで
彼氏とデートドライブに行った時のことです。もともと大谷池では自殺者が多いことで
心霊スポットになっていることは知っていましたが、
昼間にちょくちょく行っていたので夜に行くということも
躊躇することなくドライブしに行くことになりました。車を駐車場に止めた頃から、なんだか空気が重たく嫌な気配を感じていたものの
彼氏とのせっかくのデートでドライブしていたので、
変な話をして気味悪がられるのも嫌なので気のせいだと思いこみ
気にしないようにしていました。ところが、彼氏が「せっかく来たのだから外に出て休憩しよう」と言い出しました。
特に断る理由が思い付かないので、本心では怖かったけれど
少しくらいならと思い外に出ました。2人で池の策に腰をかけてたわいもない話をしていました。
池の奥の方から嫌な気配や視線を感じながらも
早く車に戻りたいと内心思いつつ話をしていました。外に出て5分位経った頃、
嫌な気配がだんだん大きくなり視線も近づいてくる感覚を覚えました。私もさすがにこれ以上はやばいと思い、
彼氏に「気のせいだと思うけどなんとなく池の奥の方から怪しい気配がする。
それがだんだん近づいていて怖いから車にもう戻ろう」と声をかけました。すると、2人の真後ろから「ウォー」という女の人の声が聞こえてきました。
あたりには2人以外人はいませんでしたし、
まして2人が座っている策の後ろは池なので人がいるのは考えられません。彼氏もその声が聞こえたのか、
2人は会話することもなく同時に柵から腰を上げ車に走っていました。その後、不可解なことは起きなかったので
連れて帰らなかったことだけは幸いでした。
現地レポート
大谷池は、愛媛県伊予郡砥部町上三谷に位置し、えひめ森林公園に隣接する。総貯水容量175万9000立方メートルの湖面は、桜や紅葉に映え、バードウォッチングやアスレチックコースで観光客を引きつける。昼間は家族連れで賑わうが、夜間は照明が少なく、森の暗さと静寂が支配する。池畔の龍王社や100体地蔵が神秘性を高め、決壊事故や人柱伝説が恐怖の雰囲気を醸す。湖面の反射や霧が、不気味な視覚効果を生む。
科学的・心理的考察
大谷池の心霊現象は、科学的視点からいくつかの要因で説明可能である。白い手や人影は、湖面の月光反射や霧による錯視が原因と考えられる。泣き声やうめき声は、風や鳥の鳴き声が森や湖畔で反響したものと推測される。オーブは、埃や水滴がカメラのフラッシュに映り込んだ現象である。人柱伝説や決壊事故の噂は、訪問者に心理的ストレスを与え、異常を過剰に感知する脳の傾向を助長する。宜保愛子のエピソードは、1980年代の心霊ブームが誇張した可能性が高い。
訪れる際の注意点
大谷池は観光地であり、心霊スポットを目的に訪れる場合は以下の点に注意する。
- 水辺の安全: 湖畔は滑りやすく、夜間の転落リスクが高い。懐中電灯や同行者と行動する。
- 自然保護: えひめ森林公園の生態系を守り、ゴミの持ち帰りや地蔵の損傷を避ける。
- マナー厳守: 周辺は観光地であり、騒音や迷惑行為を避ける。
- 野生動物: キツネや鳥が生息。夜間の単独行動を避ける。
霧や雨の日は視界不良が事故リスクを高める。人柱伝説や決壊事故の噂を尊重し、敬意を持った行動を心がける。
周辺スポットと関連情報
大谷池周辺にも、心霊スポットや不思議な雰囲気の場所がある。以下に代表的な3つを挙げる。
- 銚子ダム: 砥部町のダム。人柱伝説や不思議な光が報告されるが、大谷池とは異なる歴史を持つ。
- 千里城址: ダム近くの戦国時代の城跡。謎の墓石や戦乱の霊が語られる。
- 原池: 砥部町の小さな池。もんぺ姿の霊が現れ、池に誘い込むとの噂がある。
結論と感想
大谷池は、愛媛県最大の灌漑用ため池であり、人柱の白い手や女性の霊の噂が織りなす心霊スポットである。白い手や泣き声は、湖面の反射や風の錯覚によるものと考えられる。室戸台風の決壊事故や人柱伝説が、恐怖に現実味を与える。訪れる価値は、砥部町の自然美と歴史を感じる点にあるが、自然保護と安全への配慮が不可欠である。
大谷池に関する心霊スポット情報まとめ
大谷池は、愛媛県伊予郡砥部町に位置する県内最大の灌漑用ため池であり、えひめ森林公園に隣接する。1930年の室戸台風による決壊事故や100人の女性の人柱伝説から、心霊スポットとして知られ、湖面から白い手や女性の霊が現れるとの報告がある。宜保愛子の逸話が恐怖を増幅する。JR松山駅から車でアクセス可能で、周辺の銚子ダムや千里城址と併せて訪れることで、砥部町の歴史と神秘性を深く感じられるだろう。


2018年11月14日 at 9:38 AM
こちらは愛媛県でとても有名な心霊スポットです。
かつて池を掘るために1つの集落をつぶし、多くの人が命を落としたと云われています。
当時の私は大学生で夜は家庭教師のアルバイトをしておりました。
霊感はなく幽霊も見たことがないため、あまり心霊現象について恐怖を持ったことはありませんでした。
それゆえ、私の家から家庭教師をしている生徒の家まで向かうのに、近道だからと思い、時間がない時には
大谷池の前の道をよく通り抜けていました。
その日も、家庭教師のアルバイトで生徒の家から家へ帰る道中、疲れていたこともあり、
一刻も早く帰りたい思いで、大谷池の前の道を原付で走って帰りました。
霊感はありませんが、その道を通る時はいつも気温がぐっと下がり、肌寒さを感じます。
また、昼間通る際にも周囲は光が入ってくるはずなのに、どこか薄暗い印象もありました。
少し肌寒さを感じながらも池の前を通りぬけると、池の道路を挟んだ反対側に地蔵が並んでいるのですが、
ふと、そちらから視線を感じたような気がして、地蔵の方向を見ると、
特に人影もなく、いつも通り地蔵が並んでいました。
気のせいかと思い前に向き直った瞬間、どっと急に原付に重みを感じました。
霊感のない私にもはっきりと、後ろに何かが乗っているのがわかりました。
ミラーを決して見てはいけないと思い、
決死の思いで、池を通り抜け、早く大通りに出なければと思い、エンジンをふかしました。
決して後ろは振り返らず・・・
大通りに差し掛かる少し前にふっと原付が軽くなり、
同時に大通りに差し掛かりました。
たくさんの行き交う車を見て、安心したのを鮮明に覚えています。
大通りを抜けて家へと帰り、その日は何事もなくご飯を食べ、就寝しました。
翌日、母親の作ってくれた朝食を食べ、大学へ向かうため原付へ乗ろうとした時、
ミラーに人が映っているのが確認できました。
びっくりして、後ろを振り返りましたが、そこには誰もいません。
途端に怖くなり、悲鳴を上げて、母親を呼びに行きましたが、
母親が見た時にはミラーには何も映っていませんでした。
これは、私が体験した最初で最後の心霊体験です。
以降、怖くて原付には乗れなくなり、その原付は廃車にしました。
そして、それからあの道は一度も通っていません。