北海道釧路市
北海道の炭鉱が心霊スポットとしては有名ですが、
道東に位置するこの『雄別炭鉱』は霊能者の
宜保 愛子さんも訪れたことのある有名な心霊スポットです。
地元では大学生くらいになると肝試しがてら行く人が多く、
そのほとんどが何かしらの心霊現象に遭遇すると言われています。
元々は石炭の普及によってできた炭鉱の街で、
光熱費が全てタダだったりと当時はとても栄えていたと聞きます。
しかしその裏では『タコ部屋』という、
ひたすら坑内で働かせるための収容所のような場所があったそうで。
出稼ぎに来た若者をだまして借金を負わせ『タコ部屋』で働かせるなど、
ほの暗いことが行われていたという話も…。
そんな雄別炭鉱に訪れたときの話です。
時期はちょうど春先。
私は写真を撮るために、
雄別炭鉱に興味のある知り合いと3人でそこを訪れていました。
カメラはそれぞれ私はミラーレス一眼、
知り合いはデジカメと一眼レフを持ってきていて、
雄別炭鉱をグルリと一周する予定でした。
携帯も通じない山の中で、聞こえるのは獣の声だけ。
しかし3人というのは心強かったですし、天気の良い昼間で
主な目的ではないものの「心霊写真が撮れちゃうかもな」という
ちょっとしたワクワク感の方が勝っていました。
雄別炭鉱は衰退と共にあっという間に人がいなくなった街で
建物も当時のままのものがほとんど。
街の中にはそこかしこに坑道の入り口がそのまま残されていました。
ちょうど坑道の大きな入り口を過ぎた辺りで、
入れそうな小さな坑道の入り口を見つけたのです。
それは地下へ続くコンクリート製の階段になっていて、
曲がり角もあるため奥まではよく見えません。
入り口の壁には「コウモリがいるよ!」などと書かれていたので
奥に降りれるのではないかということで、
私たちは降りて行くことになったのです。
順番は私が先頭でした。
特に懐中電灯などは持っていなかったので
見える範囲で階段を下りていたのですが、
しばらく降りると前が真っ暗になったんです。
ここから先が壁になって封鎖されているのか、
それともまだ奥があるのか全く分からない暗闇。
手を伸ばすと何も触れないので壁のハズがないのですが、
そのときは何故か壁を伝って降りようとは全く考えませんでした。
なんとなく「これ以上行けない」と思ったのです。
真っ暗で壁なのか分からないことを後ろに続く知り合いに伝えると、
カメラのフラッシュで奥があるか確認しようということになりました。
「なるほど」と思った私は
フラッシュを強制発光にしてシャッターを押したのですが…
なぜか何も反応しないんです。
ボタンは押せるのに、一向に写真も撮れないし
フラッシュだって付きません。
「あれ~」などと言っていると、
後ろにいた知り合いたちも私の横に降りて
フラッシュを光らせようとしました。
けれど3人とも何もできないんです。
ミラーレスも一眼レフもデジカメも一切反応しませんでした。
「ヤバイ」
私たちは顔を見合わせてすぐさま撤収しました。
その後カメラは元に戻って、不具合が嘘のよう。
それぞれが撮った写真にも、特に何も映っていませんでした。
「なんだったんだろうね」などと話していたのですが、
後日その話をした友人の言葉で私は思わず背筋が寒くなりました。
「いや、いたんじゃない?」
「何が」
「幽霊」
「だってシャッター押せなかっただけだし、写真も特に問題なかったよ?」
「いい天気だったんだよね?急に前が暗すぎて壁かどうかも分からなくなることある?」
「それは…」
「いたんだよ。…すぐ、目の前にさ」
2015年8月28日 at 7:36 PM
特に病院跡での幽霊の目撃例が多く、ロビーにある螺旋階段も雰囲気がありましたが、外観をみていた時に二階の病室付近で女の子をみたという声も沢山聞きます。
他には今は無い様ですが、映画館では何やら映画の音が聞こえているなと思って中をのぞいたら、沢山の人が仮面の方をみていて、びっくりしてよろけた時に、一斉振り返られて恐怖で気絶したという話も聞いた事があります。
当時、火葬場や学校などの建物も多数存在しており、歩いているだけでも声が聞こえてきたりしたという噂が絶える事がありませんでした。
私たちの先輩も興味本位で行く事も多かった時代だったのですが、いろんな噂もあって今ではあまり聞く事もない事も沢山聞いてきました。
明治から昭和にかけて炭坑の事故もあったので、鉱山に入る入り口も未だに雰囲気がありますが、興味本位で行ったり、建物などにイタズラしたりするのはやめましょう。
そこには沢山の『そこで生きてきた人の想い』が詰まっている空間ですから。
2018年5月10日 at 7:29 PM
北海道は釧路市から車で数十分の場所に位置する雄別炭鉱の跡地。その場所からさほど遠くもないところに住んでいたわたしは、ドライブがてら雄別炭鉱へ行くことが何度かありました。お店や施設などもなく、人気も明かりも何もない。通りすがる車にすら一台も出会わないような道を奥へとどんどん進んでいくと、その雄別炭鉱が見えてきます。車で入れるのは途中までで、後は下車し、徒歩で進んでいくしかありません。敷地内には、病院や映画館であったといわれる建物と生い茂った草。辺りには街灯なんてものはもちろんなく、車のライトを点けっぱなしにしていないと何も見えないほど。異様な空気が漂っているそこでは、そもそもライトを一瞬でも消す勇気なんてありません。各自が携帯の明かりや懐中電灯を持って、いざ出発。病院であったと思われるその建物は、壁の破損が酷く、内部が丸見えの場所もあります。そこには、以前そこに来たのであろう人たちが残した落書きでいっぱい。受付?のような場所には千羽には到底届かない数の千羽鶴。この鶴は、ふざけて持って帰ると返すまで霊に付きまとわれると噂のある折鶴です。が、同行した一人が一つ取って自身のポケットへ。。その後、数人で固まって歩きながら一周し、恐怖で我慢できなくなったので早々に退散しようと思ったら鶴をポケットに入れたアイツがいない。電話しようにも携帯は圏外。大声出すのもなんか怖い。どうしようかと思っていたら、突然前に現れて「一人で霊安室見てきた」って。霊安室は、一番危険とされているので誰も近寄らなかったのに一人で。。霊などを一切信じない人は、平気なんだなぁと思っていました。これと言ってとくに何事もなく敷地内を出て解散・帰宅。その後も何事もなく過ごしていましたが、それは突然訪れました。鶴を持ち帰り、一人で霊安室へ行ったアイツが、急に性格が変わったように引きこもりだし、精神状態が不安定になりました。たまに「返します」と言っていたそうです。その恐怖から、その人と皆距離を置いていって、その後どうしているか誰もわからないまま一年ほど経ったある日。ついに精神錯乱になったその人は、自身の親を刺したそうです。