安田ビル大阪の都心にあるオアシス靭公園からすぐ近く、
オシャレでレトロなビルとして有名なビルです。

戦前までは現在のうつぼ公園のあたりは
昭和20年の空襲にて焼け野原となってしまいました。

終戦後いち早く進駐軍が陸軍連絡飛行場として接収し、
元の住人は大阪市から換地をもらったり買収されたりしました。

今は明るい商業エリアですが、悲しい過去のある土地です。
古いだけあっていろいろ感じるものがあります。

昼間は建築事務所の人などが出入りしていて、
まったく心霊スポット感はありません。

そういう明るさと過去のそのギャップこそが怖いと思いませんか?

戦時中はB−29のからの焼夷弾に逃げ惑い、
苦しみの中で命をたっていった方々の悲しい魂がいまでもさまよっているのでしょうか?

家を失い、土地までをも奪われてしまうのですから、
地元の人の悲しさ、悔しさは想像にあまるものがあります…

訪れたのは夕方の時間帯でした。レトロな建物が好きで、
ビルの中を友人と写真を撮っていました。

そろそろ暗くなってきたので帰ろうと1階にむかう急な階段を降りていたところ、
なにかにぐっとつかまれるような感覚におそわれて、脚をすべらしました。

高価なカメラをもっているため、
いつも階段ののぼり降りには気をつけているのですが…

冷やかしにきたと思ってお怒りをかってしまったのか、
はたまた一緒に遊ぼうよということなのか…

幸い私は軽いねんざをしただけでよかったのですが、
カメラを故障してしまいました…

レンズとフィルムが無事で良かったです。
一緒にいた友人も急に変な風におちていって怖かったといって
すぐにビルをあとにしました。

フィルムだったので、なんとか取り出して現像すると
撮った覚えのない写真が1枚…

逃げ帰るときに見えた1階のショーウィンドウに
小さな手形がいっぱいついていたのは、子供のいたずらか、
はたまた……

写っていた写真はここでお見せすることはできませんのでご想像におまかせします。
行かれる方はくれぐれも階段に気をつけて。

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