静岡市駿河区石部から焼津市浜当目にかけて続く、大崩海岸
その名が占める通り、崩落が多い海岸とのことです。

大崩海岸で夜釣りをしていた知り合いから聞いた話ですが、
満潮時間帯の関係もあり、ある晴天の夕方位から、
知り合いは下道を通って、大崩海岸の浜に降り
夜光ウキによるウキ釣りをしていたそうです。

生憎その日は釣果がさえない日で、
餌代分くらいは元を取りたかったこともあり、
知り合いはもう少し粘ろうと思っていると
ヘッドライト付きヘルメット被りながら一人で夜釣りを続けていました。

とりあえず釘を指しておきますが、
一人で夜釣りなんて真似は絶対にしないでくださいね?
幽霊に会う前に自分が幽霊になるかもしれませんし。

さて、満潮から1時間過ぎた辺りでボチボチ釣れだして、
どこからともなく、イカの焼けた臭いとゴムホースだか
プラスチックだかを焦がしたような臭いが漂ってきた
そうです。

こんな時間に、一体何を焼いてるのかと薄気味悪く思っていました。

そんなことを思っていると、
何やら、上の方から視線を感じたような気がしたそうです。

上の方といえば、廃道となった旧道だったことに思い出し、
視線は、人のいるはずの無い覆道の方からのように思いました。

訳の分からない臭いに人がいないはずのところからの視線と、
それが生きていようが生きていまいがヤバイものを感じた知り合いは、
潮時と思って、夜釣りを切り上げて家路についたそうです。

魚以外のお持ち帰りはなかったのは幸いだった
知り合いは言っていました。

知り合いが知っているかどうかは確認していませんが、
大崩海岸の旧道といえば、
明治22年には東海道鉄道のトンネル工事中の落盤事故で
死者が10数名
出たり、昭和40年にカーブを曲がりきれずに転倒、
炎上した車から17歳の少女が逃げ遅れた
話があったり、
昭和46年の土砂崩壊で自動車が下敷きになって死者が出たりと、
色々曰くつきの場所のようです。

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