緑風荘の「座敷わらし」とは?
岩手県二戸市金田一長川41にある「座敷わらし伝説の宿 緑風荘」は、約600年前から伝わる座敷わらしの伝説で知られる温泉宿です。昼間は金田一温泉の穏やかな湯治場として観光客に親しまれますが、夜になると静寂と古い宿の雰囲気が不思議な空気を漂わせます。座敷わらし「亀麿」が現れるとされ、その姿を見た者には幸運が訪れるとの言い伝えがあります。しかし、心霊スポットとしての側面もあり、訪れる者に奇妙な体験をもたらす場所としてオカルト愛好家の間で語り継がれています。
危険度 | ★★★☆☆(中程度の心霊噂と夜間の環境リスクあり) |
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名称 | 緑風荘「座敷わらし」 |
所在地 | 岩手県二戸市金田一長川41 |
アクセス | JR東北新幹線「二戸駅」からタクシーで約15分、または金田一温泉駅から送迎あり(要予約) |
歴史と背景
緑風荘は1950年に開業し、金田一温泉郷の一角に位置します。伝説では、南北朝時代(約670年前)に南朝に仕えた藤原朝臣藤房が、北上中に子「亀麿」を病で亡くし、その霊が「末代まで家を守る」と誓って座敷わらしとなったとされます。この宿は1970年代に作家・三浦哲郎の小説「ユタと不思議な仲間たち」で全国的に有名になり、多くの著名人が訪れました。2009年の火災で全焼したものの、2016年に再建され、現在も座敷わらしを求める客で賑わいます。温泉と不思議な体験が共存する宿として、その歴史が噂を一層深めています。
緑風荘「座敷わらし」での恐怖体験談
緑風荘を訪れた人々から寄せられた不思議な体験談を紹介します。以下は、ある訪問者の実体験です。
今から10年以上前、小学生だった私は授業の課題でグループで、緑風荘について調べものをやっていました。
現地に行き、緑風荘で働いている方たちに話を聞くと、緑風荘には座敷わらしが出るという話を聞きました。
座敷わらしというのは、図書室にあった妖怪についての本で読んだ程度なのですが、当時の私はそういった不思議な存在について全く信じていませんでした。
ですが、この体験がきっかけで私は不思議な存在を信じることになりました。
実際に座敷わらしが出るという部屋を見せてもらった時のことです。
部屋には、泊って行ったお客さんたちが置いていったぬいぐるみやおもちゃが置いていたのですが、私が風車を見ていると風車が微かにですが回ったのです。
自分の息か、同じグループの同級生がいたずらで吹いたのだろうと思いました。
部屋を見学し終え、別の部屋でお弁当を食べているとき何故かあの部屋が気になりました。
結局、好奇心に負けた私はトイレに行くふりをして部屋を見に行きました。
部屋のふすまを開けると、人の気配はなくとても静かでした。
このような時、人は気配か怖さを感じるのですが、私はそういった物は何一つ感じませんでした。
最初に見たあの風車を見ると、風もないのに回っていました。
近くにあったもう一つの風車を持ってくると、その風車も回ったのです。
あれから10年以上たちあの時の事は、ただの気のせいだったのかわかりませんが、この体験を経験した事で、私はそういった存在を信じるようになりました。
この体験は、緑風荘の静寂と「槐の間(えんじゅのま)」と呼ばれる座敷わらしの部屋が、訪れる者に不思議な感覚を与えることを示しています。
緑風荘「座敷わらし」の心霊噂とは?
緑風荘には、次のような不思議な噂が囁かれています。
風車を回す霊
「槐の間」に置かれた風車やおもちゃが、風もないのに動く」とされ、子供の姿をした座敷わらし「亀麿」が遊んでいる証拠とされています。
足音と気配
「夜中に足音や気配がする」という証言も。宿泊客が寝ている間に布団の周りで音がしたり、誰かに見られている感覚がするとされ、Xでも「緑風荘で何か感じた」との投稿が見られます。
現地レポート
昼間に緑風荘を訪れると、金田一温泉駅から送迎車で数分の場所に、風情ある旅館が現れます。館内は2016年の再建後に清潔感があり、中庭には亀麿神社が静かに佇みます。しかし、夜になると照明が控えめになり、「槐の間」の暗さが不思議な雰囲気を醸し出します。個人的には「昼は温かみのある宿だけど、夜は何か潜んでそう」と感じました。風が通路を通る音が、確かに気配や足音のように錯覚される瞬間があります。
科学的・心理的考察
「風車が回る」は、微細な空気の流れや温度差による自然現象の可能性があります。「気配」は、宿の静寂と歴史的背景が心理的に影響し、錯覚を引き起こしたのかもしれません。座敷わらし伝説が、訪れる者の期待や想像力を刺激し、不思議な体験として解釈されやすい状況を作り出しているのでしょう。
訪れる際の注意点
緑風荘を訪れる際は、安全確保のために以下の準備をしてください。
- 懐中電灯:夜間は周辺が暗く、足元が危険なので必要。
- 靴:館内はスリッパだが、外を歩く場合は歩きやすいものを。
- 注意:宿泊者以外は「槐の間」見学に制限がある場合も。事前連絡を。
周辺スポットと関連情報
- 金田一温泉: 近隣の温泉地で、心霊噂はほぼなし。
- 二戸市歴史民俗資料館: 地域の歴史を知れるが、心霊噂なし。
- 参考情報: Xで「緑風荘の夜は不思議」との声。
結論と感想
緑風荘の「座敷わらし」は、幸運を呼ぶとされる一方で、不思議な体験が残る場所です。風車や気配の噂は確証に欠けるものの、長い歴史と宿の雰囲気が独特の緊張感を生み出します。心霊スポット巡りや幸運を求める人には訪れる価値あり。現実的な危険は暗さくらいかも?
緑風荘「座敷わらし」に関する心霊スポット情報まとめ
緑風荘は、岩手県二戸市の温泉宿で、座敷わらし「亀麿」の伝説が残ります。風車が動く、気配がするとの報告が続き、訪れる者をゾクッとさせます。科学的には風や心理的要因が影響していると考えられます。興味があれば、宿の闇と不思議を味わいに足を運んでみてはどうでしょう。
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