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昔、ある夏の日に国立天文台入来観測局や
星空を見るイベントが行われると知り、
そのイベントに参加することにしました。

友人にも声をかけたのですが、断られました。

そのとき、「火車猫には会いたくない」と
一人言を呟いた気がします。

当初の予定通り国立天文台入来観測局や入来の星空を堪能し、
イベントが終わり、帰途についたのは真夜中でした。

帰りの道中、八重山公園に差し掛かったところで、
トイレに行きたくなり、八重山登山口の近くのトイレ
借りることにしました。

用を足していざ、車に乗ろうとした時に、
ふと登山口の方から

オ・・ヒ・・・ケ・ ヒラ・・ノウ ソ・カ・・・

と雑音が混じったような声が聞こえ、
何かに見られているような視線も感じました。

ふと気になって登山口のほうまで行くと、
山の方から暗闇の中に黒い人のような、
黒い獣のような何かがこちらを伺う気配を感じました。

直観でこれ以上進むのはヤバイと思い
そのまま後ろを振り返ることなく車の方へ戻りました。

車のエンジンを入れるまで、
そのナニカはこっちを警戒しているような気配を感じ続けました。

その話を友人にしたところ、
友人からこんな話を聞かされたのです。

「入来。賀茂大明神を祭神とする入来院家の代々の所領。
清浦という修験道場があり、江戸時代から重来明神や
宮之城家との序列争いの末に暗殺された平田増宗の終焉の地
とされる入来峠旧道といった霊域と怨霊の地なんだよ。」

八重山もまた薩摩藩のタブーといえる怨霊に連なる地の一つ
かつては八重鹿倉(ハエイリクラ)山と言われ、
その山は『かの方』の持ち山だったのさ」

「その『かの方』が鹿児島城下で亡くなり、
入来の菩提寺までの葬儀の道中、
入来峠に差し掛かったときに棺の中の遺骸が消え、
八重山の黒い火車猫の仕業という噂が立った
というのが
『火車猫』の言い伝えなんだ」

「でもこういう話もあるんだ。「かの方」は、
生まれた時から既に薩摩藩の中枢から徹底的に排除された末に、
罪を得て、入来に戻ることになったという話
もね。」

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