山形と宮城にまたがる国道347号線の、
山形の尾花沢市から山をこえて、
宮城の加美町に向かう峠道が鍋越峠(なべこしとうげ)です。
ほんの少し前までは、
大きく曲がった山道の上に道路の状態は悪く、ひどい道だと評判で、
冬になれば雪に埋もれる峠の道はゲートで閉じられてしまい、
通行が禁止されていた道でした。
鍋越トンネルなどの整備が進んで、
だんだんと道路状況がよくなっていき、
日中限定で冬も通行ができるようになったのは2016年のことです。
これは鍋越峠にある、
旧道への脇道が手前にあったトンネル、
鍋越トンネルでの出来事です。
トンネルの奥から2つ並んだライトが近づいてきていて、
漠然と車が来ているなと思ったのですが、
車の横を通り過ぎていったのはバイクでした。
トンネル内で景色を楽しめないから、
なんとなくみたらライトがふたつに見えたぐらいに思ったら、
私以外にもライトは二つ見えていました。
どういうことだと後ろを振り返ってみても、
バイクはとっくに見えなくなっていました。
車に乗っていた全員が同じように見えていたら、
何かしらの現象がおきたとか納得できるのですが、
ライトはひとつだけ見えた人とふたつ見えた人でわかれたことで、
私たちは余計に混乱してしまいました。
グーグルマップで国道347号線から旧道に入ると、
道はとても狭く整備されているとは言えないのがよくわかると思いますが、
すこし昔はこの道を使っていたのです。
鍋越峠のあたりで幽霊を見たという話を聞いたときは、
あんな道なら事故のひとつやふたつぐらいあっただろうな、
そんな風に思っていました。
幽霊だとは思いたくないのですが、
ですがトンネル内での出来事は、
そういう不思議なチカラが働いたとしか思えません。
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