〒880-1303 宮崎県東諸県郡 綾町大字南俣大口5691−1 照葉大吊橋
宮崎市から西に20kmほどの山の中、
県のほぼ中央にある吊橋が照葉大吊橋です。
本庄川をたどるように県道24号線を進むと、
頭上のはるか上で、
山と山をつなぐ照葉大吊橋が見えて来ます。
綾町に入ってしばらくすると、
照葉大吊橋の看板が目につくようになって、
外の景色が山の中のものに変わっていきます。
照葉大吊橋の名前も、
この綾町の自然からつけられていて、
綾町には、昔から日本人が受け継いできた自然、
照葉樹林帯が広がっているのです。
照葉大吊橋は道路ではなく、
人が照葉樹林の森に入るための吊橋で、
谷底まで約140mの日本で二番目に高い橋です。
照葉大吊橋を渡った先にある
照葉樹林の森を歩くのが目的でしたが、
私たちはこの橋を渡ることはできませんでした。
橋の渡り賃300円(照葉樹林への入園料)を払って、
覚悟を決めて照葉大吊橋へあるき出した私たちの後ろから、
「ねえ」と呼び声がきこえたはずなのに、
私たちの後ろにはだれもいません。
私たちはふり返ったまま、
聞こえた声の答えを探しました。
ほかの人の話し声を勘違いしたにしては、
声は普通に話すくらいの音量で、
私たちのすぐ後ろから聞こえ…
声を聞いたのが一人だけなら気のせいにできるのに、
全員が聞いておいて気のせいなんて言えるわけがありません。
県道24号線から吊橋を見上げて、
吊橋のあまりの高さに、
思っていたより怖そうだと思っていたのもあって。
私はこれは何かがヤバイと強く訴えて、
私たちは吊橋を渡らずに帰ることになったのです。
そうとうな高さのある場所で、
この場所から落ちた人の霊という話があるし。
説明がつかないことがおきても、
どこか納得できるほど説得力のある、
古くからの自然が残る場所です。
私たちの聞いた声の正体はわからなくても、
そういうものだと納得するしかなさそうです。
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