静岡県の田舎の山奥の別荘地に
大きな7階建てのダイヤランドホテルと呼ばれる、
地元では有名な心霊スポットの廃墟のホテルがあります。

しっかり閉鎖されていて、
しかもおまわりさんが巡回に来るような
かなり厳重な警備がされている場所です。

小さい時からその建物の前を通ったことが何回かあり
その時に母に聞いた話ではホラー映画とかを撮ったりしたことがある場所で
たまに使うから壊さないでとってあるんだとか…本当かどうかは知りませんが。

私が中に入ったのは丁度10年前、高校生の時の夏の日の夜でした。
友達と5人で先輩の車に乗って一人は警察が来た時の為の車番残りの四人で
柵の隙間から入りました。

いつもなら怖がりの私が車番ですが、
小さい時に母に言われた言葉のおかげか怖がりの私も探検チームに加わりました。

その日はもともとここに来る予定ではなかったので懐中電灯はなく、
ケータイの明かりを頼りに行きました。

しかも今のスマホのようにライトがつくタイプではなく
画面の光のみなので真っ暗で何も見えない中足元だけを照らし歩いて行きました。

怖すぎて中の様子はほとんど覚えていませんが、
一階のフロントっぽいところを歩いてる時に
ゴーっという低い風が通るような音がして
「あれ?無風だったよね?そんな音が鳴るほどの風なんて吹いてなっかたよね?」

って話したのを覚えています。

二階にあがったところで廊下に新しくない字で「死」と書いてあり
その先に大きなカラスの死骸がありそこで絶叫して走って車に帰ってきてしまいました。

もともと死骸があったところに死と新しく書かれていたならわかりますが、
明らかに字のほうが古く、誰かがカラスの死骸をそこに置いたとしても
そんなに都合よく落ちてるとも思えません。

もちろん車番の友達も風はなかったと言っています。
今でもたまに思い出すほど怖い恐怖体験です。

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