一乗滝に向かって歩いていると、
右足で地面を踏みしめた瞬間に、
痛みが右ひざを突き抜けました。
本屋へ行く途中で、
自転車のペダルを踏みこんだときに痛めた右ひざは、
スポーツをしている人から、
それクセになるよと言われていましたが、
たまに違和感を感じるぐらいで済んでいました。
そーっと右足を地面におろすと、
右ひざに鈍い痛みを感じてしまいました。
一乗滝は福井市街地から車で40分の場所にある避暑地で、
剣豪・佐々木小次郎が奥義『つばめ返し』を編み出した場所で、
見上げた崖の上には神社の見えるパワースポットです。
ですが、神を祀ったことから始まり、
武芸者が技を練り上げた場所だからなのでしょうか、
写真を撮ると不思議な現象が起きるそうです。
右ひざを休ませるために、
私は滝から落ちた水のしぶきを感じながら、
川岸のすみで足を伸ばして座っていました。
おかしいと気が付いたのは、
ひざを休ませているはずなのに、
膝が締め付けられるようにうずきだしたからです。
少しでも楽になる位置がないか、
膝を動かしてもうずきは変わらないどころか、
だんだんと強くなっているように感じます。
電車とバスでここまで来たのですが、
バス停まで歩いて30分ほどの距離です。
ひざがこれ以上ひどくなると、
バス停まで行くことが難しくなってしまいます。
立ち上がって膝の様子を確かめると、
若干の痛みはありますが歩けないほどではありません。
不思議なことに右ひざをかばいながら、
入り口の佐々木小次郎像のあたりまでたどり着くと、
右ひざのうずきが弱くなっていきました。
バス停に向かって歩いている途中で、
右ひざの痛みはなくなっていました。
今でも右ひざに違和感を感じることはありますが、
一乗滝のような痛みを感じることはありません。
どうしてあのときだけ痛みを感じたのか、
原因は今もわかりません。
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