私が大学生時代に夏休みを利用して、
男女6人で東京都にある秋川渓谷へキャンプに行った際、
体験した話です。

もう10年程前になりますが、当時大学2年生だった私は
仲のよかった男女で秋川渓谷沿いにあるキャンプ場に行きました。

いわいる大学生という企画に心躍らせながら昼間は川で遊んだり、
夜はバーベキューや花火等をし楽しんでおりました。

1日目は、わいわいと朝方までゲームなどをし盛り上がり終わりました。
2日目、さすがに朝方まで起きていたのもあり皆昼過ぎに起き、
のんびりして夕方まで過ごしていたと思います。

日も暮れてきて、お腹を空いてきたので
夕食の準備を始めたくらいから
私と友人1人を除き頭痛やら寒気がすると言い始め、
最初は「疲れてんだよ」と言って茶化していました。

夕食を食べ終わり、花火やゲームは昨日したし何しよっか。
という話になり定番ではありますが、怖い話をして肝試しに行こうという事になりました。

当然ながら心霊体験などする訳もなく、肝試しから帰ってきて
川で呑み直すかということで向かおうとしたところ
友達の1人が頭痛がひどいし本当に行きたくないと座り込んで泣き始めました。

困ったな、ということでとりあえず半分は小屋で
半分は川で呑み直すということになり私は川で呑み直すグループでした。

ワイワイと川で呑んでるうちに、
川に入って遊ぶことになり水をかけあったりして遊んでいました。

すると突然、友人が笑わなくなり川から出たので、
私は「どうしたの」と聞こうと川から出ようとしたところ
足を滑らせて流されてしまいました。

10メートルくらい流されたと思います。

しかし流されたと言っても水位は浅く
溺れることなど考えられない川だったので
気持いなくらいの気持ちで流されていました。

しかし、友人は川岸から「やばい、早く上がってこい」
とずっと怒鳴っているのです。

怒鳴り具合が真剣だったので、川から上がり
10メートルくらい後にいる友人のもとに戻りました。

友人は「とりあえず、小屋に帰るぞ。帰る途中で話すから」
と言って歩き始めました。

私が状況を飲み込めないでいると、
「お前が川から上がった少し先見てみろ。俺は見ないから」
と言われ暗闇の中、目を凝らして見てみました。

すると、川の上に明らかに不自然な白い人影が揺れており
こちらをじーと見つめている気配がありました。

流石にヤバイと感じたので急いで小屋まで走り、
かなりお酒を呑み無理やり寝ました。

未だに、あれが何だったのか分かりませんが、
もし私がそこまで流されていたらどうなっていただろうと考えると
震えが止まりません。

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