富士山の西麓にある富士宮市には、
姥捨ての言い伝えのある大穴があります。
森の中にある10mほどの大穴が老女を捨てた穴で、
穴は姥捨ての言い伝えからバンバ穴(婆々穴)と呼ばれています。
バンバ穴の底に広がる洞窟からは、
言い伝えを裏付けるように人骨が発見されたようです。
県道72号線を道なりに進んで、
右手にある施設の次の交差点を、
養鶏場の小さな看板を目印にして林道に入って行きます。
養鶏場を越えた先にある、
林道が大きくカーブしたあたりから森に入れば、
数十mでバンバ穴にたどり着きます。
バンバ穴まではほとんど一本道で、
山の中といっても携帯のナビが利用できたので、
思ったよりは行きやすい場所でした。
目印のない森の中と聞いていた分、
あっさりと目的地に到着したことで、
私たちの気はずいぶんと緩んだものになります。
私たちは4人でバンバ穴に行ったのですが、
注意を呼びかける看板は地面に落ちていて、
穴の周りは木の棒が立っているだけで、
中を覗き込むことは難しくありませんでした。
穴を覗き込んでいたAの肩を、
Bがふざけてゆすって、Aが怒鳴り声をあげたのですが、
この穴の下で眠っていた霊が、
Aの怒鳴り声で起きたのだと思う出来事が起きました。
怒鳴り声の前に撮影した写真には写らなかったのに、
白い光の球が写った写真が、
怒鳴り声の後には何枚かあるのです。
静かに眠っていた霊をこれ以上刺激しないように、
私たちはすぐに立ち去りました。
幽霊以外にも、バンバ穴は深さが20mあり、
ふざけて落ちたらただではすみません。
命に別状がなかったとしても、
素人がどうにかできる場所でもありません。
この場所へ行くときは、
できるだけ一人で行かないようにしてください。
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