何年も前の話ですが地元の福島県
最も有名な心霊スポットである、翁島ペンション(幽霊ペンション)
車がないと行けない場所にある為、ペンションの近所に家がある方は別として
高校生が集団で肝試しに行けるような場所ではなかったと記憶しています。

当時20代前半だった私は車で友人一人を乗せてドライブし、
友人と会話しながら勢いで有名な心霊スポットに行ってみるか
という話になりましたが場所の詳細がはっきりしない為、
ちょうどコンビニで売っていた心霊スポットの地図を購入して
までして目的の場所に行ってしまいました。

人づてに聞いていた簡単な事前情報によると、
翁島ペンション(幽霊ペンション)は、
昔誰かが死んで現在は無人で放置されている建物だという事、
肝試しに入り込んだ人の落書きが数多くある事や別の友人から聞いた話では
数人で夜中に懐中電灯を持って肝試しに行ったところ、
交換したばかりの懐中電灯が途中でつかなくなってしまった事を聞いておりました。

少しわくわくしながら車を運転していくと民家の裏手に細い林道の一本道があり、
カーブしながら奥まで続いていました。

時刻は夕方で日が沈む少し前くらいでしたが
林道を進むにつれてうすら寒い雰囲気になったのを覚えています。

そのまま奥まで進んでいくと白いペンションらしき建物があったのですが
直前で道に大木が一本倒れており侵入者よけなのかそれ以上進めなくなっていました。

倒れている大木の手前で車を停め、せっかくここまで来たのにどうしようか、
車を降りて建物の中まで行ってみるかと話をしていたところ
友人がきょろきょろと落ち着かないようでした。

遠めから見たところ建物に侵入防止の為なのか
板が固定されていたりした様子なのでまぁいちおう建物まで見たし
帰るかとなってゆっくり車をバックしていたところ、
友人がいきなりなんかいるなんかいる!うわっうわぁ!と言い出しました。

私はこれは何かまずいと思いその何かは特に確認せず
車をバックしなんとか車の向きを変えて急いで林道を後にしました。

友人が落ち着いたようなので車を停めて詳しく聞いたところ
たまに霊のようなものを見てしまう事があるとの事で
ドライブしている時もたまに見えたりするけど
それはたいして怖くない様子でしたが、どうやら今回のはかなり危ないらしく
車の後部の窓に顔が張り付いていたとの事でかなり狼狽していました。

私自身は心霊スポットに行っても一度もそういうものを見る事もないので
おそらく俗に言う霊感がないのでしょうけど実際に見た人がいると言うのは
とても不思議でやはり有名なだけあって、この場所には何かあるんだなと思い
車を運転して帰ったのを覚えています。

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