山形城は戦の際に霞に包まれた事から
霞城(かじょう)とも呼ばれていて、
山形城の跡地を整備した公園は山形城にちなんで
霞城公園と名前がつけられました。

霞城公園は山形駅から歩いて20分ぐらいの場所にある、
春には桜の名所として知られる憩いの場所になっていますが、
この場所ではかって血なまぐさい事件が起きていました。

山形城に住んでいた最上氏は権力争いをしていた
白鳥十郎を政略結婚で油断させ、
山形城に白鳥が訪れた際に家来もろとも暗殺
多くの遺体を北側の堀に捨てたと伝えられています。

かつて霞城公園に植えられていた桜の中に、
この時の返り血を浴びた桜の木が残って
いて、
その桜の木は血染めの桜と呼ばれていたそうです。

この暗殺事件とその痕跡を残した桜の木の存在から、
霞城公園には幽霊が出るとウワサされることがありました。

昔の話なのですが、
友人が「スマホで心霊スポットに行った動画を撮影する」と言い出し、
当時スマホは保存容量が少なくバッテリーの持ちが悪かったので、
どれだけ撮影ができるか確かめるために、
私たちは近場の心霊スポットだった霞城公園に行きました。

友人がスマホを片手に構えながら、
夜の公園を二人で適当な事をしゃべりながら歩いて回っていると、
私達二人の進行方向から猫の鳴き声が聞こえてきて。

私たちからは猫の姿は見えませんでしたが、
こっちに来るなと言われているような感じがして、
スマホのバッテリーが残り少なくなっていたので、
私たち公園での撮影を終了することにしました。

いったん友人の部屋に戻って撮影した動画を確認していたのですが、
猫の声を聞いたはずの場面に猫の声は入っていませんでした。

撮影を意識して小声で話していた、
「なんか怖いな」「そろそろ帰るか」という会話は
しっかりと録音されていたのにです。

聞こえた音が録音されていない動画なんて、
ネットにアップロードしたところで信じてもらえるわけもなく、
実際に奇っ怪なことが起きた動画なんて、
私たちにはただただ不気味なだけでした。

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