若い時によく心霊スポット巡りをしていました。

私がその日に行ったのは吉島病院という廃墟なのですが、
吉島病院は地下もありまだ建物の中が片付けられていなくて、
カルテもそのままで机やベッドもまだ放置されていました。

建物は古く落書きだらけで少し崩れかけていました。

駐車場がないので車の中に残る人と中に入る人と別れました。
私は運転手だったので残りました。

二人が懐中電灯を持って入って行きました。

入り口は草がぼーぼーに生えており
人が入った形跡が全くありませんでした。

私は霊感とかあるとか分からないのですが
入ったらいけない気がしていました。

窓ガラスはほとんど割れています。

3階の端の窓から人が覗いているのが
何となく分かりました。

見たらいけない奴だととっさに思い、
一緒に待ってた人には言わずに話をしながら気を紛らわしました。

ちらっと見てもずっと見ているんです。
私の中でやばいなと思いだしました。

中に入った2人に電話をしたのですが、
繋がらないのです。

いつもマナーモードにしてないのに気付かない訳がない。

焦って来ました、何回も何回も電話してやっと出てくれたのですが、
病院から出るように言っても出口が分からないと言うんです。

さっきから足が重たくて、出たいのに出れないと言ってきました。

私と一緒に居た子に話をすると
急に何か唱えだしたのです。

すると数分後に中に入って行った2人は出てきたのですが
足が重たいと言っていた子の足首には、掴まれた跡に痣が出来ていました。

家に帰って落ち着いてから3階の端の窓から人が
覗いていた事を言ったのですが
3階の端はトイレがあり人が覗けるような窓は
なかった
と言われました。

石と板を退けたら地下があったそうですが
怖くて入らなかったと、それから足が重たくなったと言っていました。

退けてはいけない物だったのでは…と思います。
痣は一週間くらいで消えました