昔から地元の人の間では
心霊スポットとして知られている賤ヶ岳古戦場

この場所ではなぜか自殺者も多く、
古戦場の公衆トイレの中で首つり死体が見つかったり、
山頂へとつながるリフトで首をつり
作業員が気づかずに動かしてしまい、
首つり死体が何周もリフトにつられていたといったこともあります。

賤ヶ岳古戦場自殺する人のすべてが首にまつわることで亡くなっており
これは賤ヶ岳の合戦で首を切られた柴田勝家の呪いともいわれています。

深夜になると、首なしの武者行列が通る
甲冑を着て歩く音がする等、心霊現象の噂も絶えません。

そんないわくつきの場所ですから地元の高校生の間では、
肝試しスポットとして有名です。

私も高校生だった夏休み、
友人たちと面白半分で肝試しに行きました。

そして不思議な体験をしたのです。

夜の賤ヶ岳というだけでもう怖く、
10人くらいのグループでしたが駐車場まで来ただけで
ギブアップするものもいました。

私もギブアップ組の一員で、私を含め4人で
駐車場の明かりがある場所で待っていることにしました。

探索組は、首つり死体があったというリフト付近まで向かうとのことでした。
賤ヶ岳は昼間は観光スポットとしてにぎわっているので、携帯の電波も入ります。

その時はなぜか圏外になったりアンテナが1本しかなかったりしました。

待っていた友人の一人が、
急に寒いと言い出し具合が悪くなってしまったようなので、
探索組と連絡をとろうと思いましたがつながりません。

そして怖くなってきた私たちは大きな声で
何度も山に向かって呼びかけましたが、返事はありませんでした。

リフトの場所までそれほど遠くないので声は聞こえるはずです。
どうしようとみんなが慌てだしたとき、探索組が走って帰ってきました。

なんでも携帯に非通知の着信が何度も入ってきて、
夜にいるはずのないカラスがリフトからこっちを何羽も見ていたそうです。

私たちは確かに電話を数回しましたが、
非通知でなく名前が表示されるはずです。

だれかのいたずらにしても一体誰が…。

電波も悪かったのでいたずらのしようがありません。
何よりカラスが不気味で慌てて帰ってきたそうです。

私たちが駐車場から呼んでいた声は全く聞こえずに、
とても静かだったと言っていました。

今でも夜に賤ヶ岳の付近を通る時は、
この体験を思い出し怖くなります。

私たち以外にも、面白半分に肝試しに行って
怖い体験をした
という話も聞きました。

合戦で亡くなった霊たちも、
そっとしていてほしいのかもしれません。

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