三瀬峠は佐賀と福岡を最短で結ぶ国道263号線のことで、
急勾配・急カーブを通らなくてもいいように掘られた、
三瀬トンネル有料道路のあたりのことです。

トンネルが作られるほどの山道なので、
スピードを出しすぎた車の事故が多かったのでしょう。

三瀬峠に出ると言われる幽霊は、
車の事故で死した人たちの幽霊だと言われています。

友人Aが免許を取って、
Aの親の車を借りて行ったドライブで、
三瀬峠を通った時の体験談です。

Aの運転はまだ危なっかしいもので、
見通しの悪いところで対向車が真ん中寄りで目の前に現れたり、
ほとんどUターンのようなカーブなんかでワーキャー騒いで。

フロントガラスに虫が突っ込んできて、
いきなりゴッって音がした時は何が起きたのかわからずに。

フロントガラスに虫のあとを見つけるまで、
なんとも言えない沈黙が続いたり。

三瀬峠を往復しただけのドライブでしたが、
適度なゾッとする出来事もあって、楽しいドライブだったの、
帰りに立ち寄ったコンビニで飲み物とパンを買ったんですが、
店員さんが好みのタイプだったのに、
レジに商品を持って行ったら顔を引きつらせたのはちょっとショックでした。

私達が本当にゾッとしたのは家に帰ってからで、
帰るなり「この臭い何?何したの」と言われた時は、
何のことを言われているのかわりませんでした。

私達は気が付かなかったのですが、
何かの不快な臭いが染み付いていたらしく。

臭いは一晩で消えたのですが、
Aの親から借りた車にも臭いがついていたそうです。

どこで匂いがついたのか考えたとき、
どうしても三瀬峠の幽霊が頭をよぎってしまいます。

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