三居沢不動尊(さんきょざわふどうそん)は、
広瀬川に架かる牛越橋の近く、
谷に囲まれた場所にある水子供養のお堂で。
境内の奥にある滝は、
ご利益を授けてくれると言い伝えられ、
人々が祈りを捧げてきたパワースポットです。
古来より不動尊を拝し、
霊験あらたかな修業の場として信仰を集めている場所で。
そういった神聖な場所だからなのでしょう。
手水舎に飾られた紅白の布が、
風もないのに揺れているのがTVカメラに収録されたというような、
不思議な体験をすることもあるようです。
滝を見ていると癒やされると、
たびたび滝を見るために三居沢不動尊を
訪れていた先輩がいました。
その日、先輩が三居沢不動尊に着いたのは、
もうすぐ16時という時間でした。
思ったより遅くなったと思いながら、
先輩がいつものように滝に向かって歩いていると、
左足首を湿り気のある感触に触られ。
心臓の鼓動が一度だけ大きくなったあとは、
なにも考えられなくなり、
その場所から動けなくなったそうです。
飾られている風車が回る音を聞きながら、
目だけを動かして足元を見て、
何も見えないことで緊張がとけ。
なんの根拠もありませんが、
今日は日が悪かったんだと頭のなかで言いながら、
そのまま帰ったということです。
最初はもうあそこには行けないと思っていても、
日にちが経つと恐ろしさも薄くなっていって。
足首を何かに触られてから半年ほど経った頃、
先輩はふたたび三居沢不動尊を訪れます。
その時は通販でけん玉を購入してから三居沢不動尊へ行って、
水子のために手を合わせてきたということです。
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