〒891-0311 鹿児島県指宿市西方
鹿児島市から国道226号線を下って、
指宿(いぶすき)で県道238号線に入って、
海岸沿いの道路を進んだ所にある廃墟が「ガス爆発の家」です。
残っている壁の長さからから、
丘の上には立派な住宅が立っていたようなのですが、
この場所は十年以上も昔に、ガスを爆発させた
一家心中事件が起きた場所で、この付近で撮影していたら
トラブルで音声や画像が乱れるという話を聞いています。
私達はたまたま県道238号線を走行していて、
丘の側面を補強しているコンクリが
雑草まみれになっているのかと思っていたら、
途中で門が口を開けているのと、
門から登るように壁が続いているのが見えて、
それが建築物の壁だったのがわかりました。
突然現れた謎の門を見て男達は冒険心をくすぐられて、
何処かに車を停めて覗いてみないかとはしゃいでいたら、
助手席に座っていたSちゃんが絶対に嫌だと叫びます。
いつも控えめにしゃべるSちゃんが、
ものすごく怖い顔になって大声を出すのに全員ドン引いて、
そのまま「ガス爆発の家」を通り過ぎます。
しばらくして落ち着いたSちゃんにどうしたのか聞いたのですが、
門の辺りから得体のしれない圧力を感じたらしく。
Sちゃんも初めて体験した感覚をどう説明していいかわからなくて、
理解できないことが恐ろしくて、
とにかくこの場所から遠ざかりたかったそうです。
人から聞いた話によると、
不動産会社の看板が立っていた時期があるらしいのですが、
その看板もすでになく、管理されずに放置された
「ガス爆発の家」は痛みが激しいらしいそうです。
昔は建物らしき残骸まで行けたそうですが、
今は門のところまでしか行けないのではということです。
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