夕張市の桜丘3丁目、JR栗山駅から歩いて10分、
国道234号線沿いにある一本の木。
昭和50年代にこの木の事が週刊誌に取り上げられると、
この木は呪いの木として有名になります。
この木を切ろうとすると、
「ヒーヒー」と木から鳴き声が聞こえ、
作業員が死ぬ事故がおこった事から『泣く木』と言われ。
国道234号線は、
泣く木を避けるように敷かれました。
昭和45年に、
国道234号線の工事の際に、
酔った勢いで若い作業員Kがこの木を切り倒すと。
作業員Kは行方不明になり、
この木のあたりで原因不明の交通事故が多発するようになります。
この出来事が週刊誌で、
「呪いの切り株の怪異におびえる町」として取り上げられた事で、
泣く木は呪いの木として広く知られるようになります。
これは仕事の関係で夕張に訪れた際に知り合った、
高齢の職人Cさんの体験した出来事です。
当時まだ見習いだったCさんは、
先輩の運転する軽トラの幌を張った荷台に、
他の同僚たちと一緒に乗って移動していました。
目的地まではまだ距離があるのに、
乗っていた車が急に止まり。
何だ?と思っていると、運転していた先輩から、
タイヤがパンクしたみたいだから手を貸してくれと言われます。
タイヤがパンクしたような感じは無いのにと思いながらも、
スペアのタイヤを持って全員荷台から降りたのですが、
やはりタイヤに異常はありませんでした。
運転していた先輩が言うには、
泣く木に差し掛かるあたりで運転に違和感を感じ、
しばらくしてハンドルが左右にとられるようになり、
これはパンクしたなと思ったそうです。
後に週刊誌で取り上げられた事を知って、
Cさんはやっぱりあの木は恐ろしい物だと確信したそうです。
現在の泣く木は、
接ぎ木された二代目の泣く木で、
隣に鎮魂の慰霊碑が建てられています。
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