かっては北から大通寺への参拝客で賑わっていた、
滋賀県長浜市を南北にはしる十里街道

それと並ぶように通る、
北陸本線・虎姫~長浜の間にある踏切は、
かって自殺の名所として知られていました。

なにかに吸い寄せられるように、
多くの人が踏切を超えていったそうです。

周囲の開発が進み風通しがよくなり、淀んだ空気が払われたのか、
近くの神社や祠からの視線が通るようになり、
神仏の睨みが効くようになったからか、
踏切を越える人は、ぱったりといなくなったそうです。

大通寺の東側の辺りは職人の街として観光地化が進み、
古い町並みが残る通りにはすずらんを思わせる街灯が並んでいて、
何処かエキゾチックな景色になっています。

その景色にひかれたAさんは、
友人と二人で十里街道に旅行へでかけました。

Aさん達は静かな町の裏道に入ったり、
途中の神社などに立ち寄りながら、
十里街道を北に進んでいた時です。

そこは車道と歩道が段差などで分けられていない、
直線は見通しがよいのですが、
左右は建物が邪魔になっているような道でした。

Aさん達は左側を歩きながら、進んでいたのですが、
前方の交差点で左から右へ移動するものが、
Aさんの視界に飛び込んできます。

移動したものは右側の物陰の隅に止まって、
何かもぞもぞと動いています

その動作が何となく猫ぽいと思ったAさんは、
どんな猫か確かめようと動き出したところで、
友人に肩を掴まれて止められてしまいます

どうしたのかと思ったAさんの横を、
自動車が通過
していきます。

Aさんは道路の左側から右側へ行くために、
道路を横切るように移動しようとしていたのですが。

そのまま進んでいたら、
Aさんは車にはねられているところでした

そのときAさんは、
見通しのいい前方から近づいてきている車に、
全く気が付かなかったということです。

幽霊は生きている人間を仲間にするときに、
そうなるように仕向けることしか出来ない
といいます。

Aさんは事故にあうように、
幽霊に仕向けられていたのかも
しれません。

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