1993年に女子学生が火口から身を投げた事から、
全国から自殺希望者や観光客が押し寄せ、
その年だけで100人を越える自殺者がでた伊豆大島の三原山

当時は新聞社がおこなったツアーで、
自殺者を目撃したことを「おみやげがでた」
と報じるような熱狂ぶりでした。

私は「北神伝綺」という漫画で三原山の自殺のことを知って、
調べると自殺未遂を含めれば1000人近い人が死に引き寄せられた山に、
とても興味を引かれていました。

私が自殺ブームの時に新聞記事を読んでいたら、
私も感応して三原山に消えたひとりになっていたのかもしれません。

梅雨や夏場だと霧が出ることが多いと聞いていたので、
10月に三原山に行ったのですが、その日はあいにく霧が出ていて、
景色を楽しむことは難く、それでも写真を撮りながら
ハイキングコースを登りました。

ときどきコース外に人影が見えたので、
こんな霧の中で作業するなんて大変だなと思って
火口まで歩いていき、疲れた体を温泉でいやしてから、
ボンヤリとその日に撮影した写真を確認していた時です。

確か火口まではまだ距離がある場所で、
遠くに見える人影ごと風景を撮影したのですが、
その写真に誰も写っていないことに気がついてゾッとしました。

そんなときに、
波長が合えば誰にでも幽霊を見ることができる
という話を思い出して、三原山の自殺に興味を持つなんて、
同じかとても近い波長を持っているのかもと思ってしまいました。

ときどき見えて人影も、
三原山に消えた人の霊だと思うと、
自分にとってはとんでもない所に来たことに不安になりました。

幸いにも恐ろしい出来事はおこりませんでしたが、
島から出る最初の便を待つ間は寝不足もあって辛い時間になりました。

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