愛知県の豊田市と聞くと
自動車の製造が盛んな工業都市というイメージですが、
前田公園がある矢作川のあたりだと自然に囲まれたのどかな感じです。前田公園は地元にも何か人を呼べるような場所を作りたいと、
資産家の前田さんがが私財を投じて作った公園で、
公園内の六角堂には位牌や慰霊碑があるそうです。大学2年の夏休みに、
なにか夏らしい事をしたいということで、
心霊スポットとも言われているその前田公園にある六角堂に
行くことになりました。公園と名前がついているものの、
灯籠がずらりと並んでいたり、
六角堂を守っているのは前田家の愛犬だったり、
お寺のように見えるけど、
置かれているオブジェは何かが違うようなものばかりでした。ライトの明かりで照らして見ているからか、
その雰囲気に飲まれてしまいます。前田公園の事は友人Rが先輩から、
六角堂の中に位牌やタバコを備える祭壇があるときいていたのですが、
六角堂の扉には南京錠がかけてあります。タバコをお供えしないと呪われるというので、
タバコを一箱用意し、一応扉の前に置いてみたのですが、
ゴミを捨てているような気分になって。このまま置いておくか、
持ち帰るかと話している時です。六角堂の中からザリという音が二回聞こえてきて、
全員が六角堂を見て固まっていると、
またザリという音が聞こえます。誰かがもう行こうと声を出すと、
タバコの箱はそのままにして全員駆け足で逃げ出します。六角堂にはタバコ好きの人が眠っているみたいなので、
私たちのもっていたタバコにひかれて来たのかもしれません。


2016年10月17日 at 7:35 PM
小高い山の上にある前田公園は、
深い森に覆われ、昼間でもあまり日が
差し込まず陰鬱な空気がたちこめています。
そしてその前田公園の最奥には、「六角堂」と呼ばれる記念堂が
建てられています。
その名のとおり六角形の建物で、
赤塗りの柱と白い壁で構成されている、
お堂のような小さな建物です。
真偽は不明なのですが、六角堂の地下部分には何かを祀っている
部屋があるという話です。
その地下室は祠になっているのですが、
無造作に置かれた地蔵菩薩や仏像などが散乱し、
とても気味が悪いのだとか。
一体何を祀るための部屋だったのでしょうか。
一説には前田氏のお墓ではないかという説もありますが、
本当かどうかは分かりません。
この六角堂、心霊スポットとして地元では非常に有名です。
幽霊を見た、首を狩られそうになったなど、怪しい噂が常に囁かれています。
近所ではオバケ公園と呼ぶ人もいるそうです。
この公園には絶対に近寄ってはいけないだとか、
呪われないためには六角堂にタバコをお供えしなければいけないだとか、
色々な怪談が飛び交っていますが、
一番恐ろしいお話はこの六角堂で、
イジメを苦にした少年が首吊り自殺をしたという事実です。
少年はなぜこの場所を選んだのでしょうか。
何かに呼ばれてしまったのでしょうか。
また、前田公園に辿りつく為の階段が除夜の鐘と
同じ108段、というのは偶然なのでしょうか。
謎は深まるばかりですが、
いずれにせよ面白半分に首を突っ込まないほうがよさそうです。