源頼朝が隠れた洞窟があることで有名な
しとどの窟(いわや)』は、
近隣の民間信仰の聖地のような場所で、
山をえぐったような洞窟には色々な石仏が並べられています。

作られた年代もまちまちで、
石仏を少しずつこの場所に置いていったようです。

しとどの窟の入り口には、山肌を伝うように水が滴っているのですが、
洞窟の中に滴る水には厄除けの効果があると伝えられています。

戦で破れた頼朝が逃げて辿り着いた場所だけあって、
結構な山道を歩くことになるのですが、
不思議と疲れを感じなかったのが印象的でした。

しとどの窟では首なしの石仏を3体見つけたら、
それは石仏がもうすぐお前は死ぬと伝えている
と聞いていたので、
首なしの石仏を見つけられないことにホッとしていました。

しばらく石仏を観察していたのですが、
神聖な場所にいると思っているからか、
石仏にこちらが見られているように感じてきました。

やっぱり誰かと来れば良かったかなと、
ひとりでしとどの窟へ来たことに心細さを感じていたとき、
視界のすみで動くものが見えます。

虫がいるのかと思って、辺りを見回してもなにも見えません。

変だなと思っていると、また何かが動いて、
何かは洞窟に入ったように見えます。

その場の空気に飲まれていたのかもしれませんが、
その時の私には理解できないことがおきていることに耐えられなくて、
逃げることしか考えられなくなっていました。

神聖な場所になるようなところでは、
ときおり不思議なことが起こるそうですが、
まさか自分が心霊体験をするとは思っていませんでした。

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