〒259-0305 神奈川県足柄下郡足柄下郡鍛冶屋 しとどの窟
歴史と恐怖が交錯する神奈川の心霊スポット
神奈川県湯河原町と真鶴町にまたがる「しとどの窟(しとどのいわや)」は、源頼朝が隠れた歴史的洞窟として知られる観光名所です。しかし、その神秘的な雰囲気と暗い過去から、日本でも有数の心霊スポットとしての顔も持っています。昼間はパワースポットとして訪れる人も多い一方で、夜になると不気味な噂が立ち込め、怪奇現象の舞台として恐れられています。そんな「しとどの窟」の歴史的背景と、心霊スポットとしての不思議な魅力を探ります。
しとどの窟の歴史
しとどの窟の名が歴史に登場するのは、治承4年(1180年)の石橋山の戦いに遡ります。この戦いで平家に敗れた源頼朝が追っ手から逃れるため、この天然の洞窟に身を隠したとされています。伝説によれば、追っ手が近づいた時、「シトト」と呼ばれる小鳥が飛び出し、頼朝の存在を隠して命を救ったことから「しとどの窟」と名付けられたと言います。その後、頼朝は海路で安房国(現在の千葉県)へ脱出し、後に鎌倉幕府を築く礎となりました。この歴史的エピソードから、昭和30年(1955年)に神奈川県指定史跡「土肥椙山巌窟」として登録されました。
洞窟内部には、「土肥椙山観音像群」と呼ばれる20体以上の石仏が並び、厳かな雰囲気を漂わせています。しかし、関東大震災による土地の隆起や戦時中の石切りで規模が縮小し、現在は間口3メートル、奥行き11メートルほどの小さな洞窟となっています。自然に囲まれたこの場所は、歴史好きやパワースポット巡りの観光客に人気ですが、その静寂と薄暗さが心霊現象の舞台としてのイメージを強めています。
心霊スポットとしてのしとどの窟
しとどの窟が心霊スポットとして知られるようになった背景には、歴史的な悲劇と怪奇現象の噂が絡み合っています。以下に、代表的な話を紹介します。
1.首なし地蔵の呪い

しとどの窟の首なし地蔵出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%81%A8%E3%81%A9%E3%81%AE%E7%AA%9F
しとどの窟で最も有名な噂は、「首なし地蔵」の都市伝説です。洞窟内に並ぶ石仏の中には首のないものがあり、「首なし地蔵を3体見つけると死期が近い」とされています。この言い伝えを試した者が帰り道で事故に遭ったり、体調を崩したりしたという体験談が広まり、訪れる者を不安にさせます。地元では、「興味本位で数えるのは危険」と警告する声もあり、歴史の重みと恐怖が結びついた不気味な話として語り継がれています。
2.源頼朝の怨霊と睨む石仏
石仏の中には、怒りの表情でこちらを睨むものがあるとされ、これが源頼朝の霊ではないかという噂が存在します。戦いに敗れ、追われる身となった頼朝の無念がこの地に残り、洞窟を訪れる者を監視しているとも。実際に、「石仏に見つめられているような感覚」を覚えたという報告や、「洞窟内で威圧的な気配を感じた」という証言が寄せられています。
3.女性の霊と広場の怪奇
しとどの窟へ向かう途中の広場にはベンチが設置されていますが、ここで「白い服を着た女性の霊」を見たという目撃談があります。夜間に広場を訪れた人が、「ベンチに座る女性が突然消えた」「遠くから女性の泣き声が聞こえた」と語るケースが多く、頼朝の時代とは異なる別の悲劇が関係しているのかもしれません。この女性の正体は不明ですが、心霊スポットとしての不気味さを増す要素となっています。
4.夜の洞窟と怪音
夜になると、しとどの窟の雰囲気は一変します。「洞窟内で足音が響く」「誰かの囁き声が聞こえる」「水滴の音に混じってうめき声がした」という報告が後を絶ちません。携帯電話の電波が届かないエリアであることも、孤立感と恐怖を助長し、「何か引き込まれるような感覚」を覚えたという声もあります。自然の音が錯覚を引き起こしている可能性もありますが、訪れる者を不安にさせるには十分です。
心霊スポットとしての真偽
しとどの窟の心霊現象が事実かどうかは、科学的には証明されていません。風や水滴の音、光の反射が錯覚を引き起こしている可能性もあります。しかし、源頼朝の逃亡という歴史的背景や、自然に囲まれた孤立した立地が、こうした噂にリアリティを与えています。地元住民の間でも「何か感じる場所」として認識されており、単なる作り話とは言い切れない重みがあります。
しとどの窟での恐怖体験談
源頼朝が隠れた洞窟があることで有名な
『しとどの窟(いわや)』は、
近隣の民間信仰の聖地のような場所で、
山をえぐったような洞窟には色々な石仏が並べられています。
作られた年代もまちまちで、
石仏を少しずつこの場所に置いていったようです。
しとどの窟の入り口には、山肌を伝うように水が滴っているのですが、
洞窟の中に滴る水には厄除けの効果があると伝えられています。
戦で破れた頼朝が逃げて辿り着いた場所だけあって、
結構な山道を歩くことになるのですが、
不思議と疲れを感じなかったのが印象的でした。
しとどの窟では首なしの石仏を3体見つけたら、
それは石仏がもうすぐお前は死ぬと伝えていると聞いていたので、
首なしの石仏を見つけられないことにホッとしていました。
しばらく石仏を観察していたのですが、
神聖な場所にいると思っているからか、
石仏にこちらが見られているように感じてきました。
やっぱり誰かと来れば良かったかなと、
ひとりでしとどの窟へ来たことに心細さを感じていたとき、
視界のすみで動くものが見えます。
虫がいるのかと思って、辺りを見回してもなにも見えません。
変だなと思っていると、また何かが動いて、
何かは洞窟に入ったように見えます。
その場の空気に飲まれていたのかもしれませんが、
その時の私には理解できないことがおきていることに耐えられなくて、
逃げることしか考えられなくなっていました。
神聖な場所になるようなところでは、
ときおり不思議なことが起こるそうですが、
まさか自分が心霊体験をするとは思っていませんでした。
現地の雰囲気と訪問時の注意
しとどの窟は、湯河原町の山奥に位置し、アクセスには車かバスが必要です。最寄りの「しとどのいわや」バス停から徒歩で向かう途中には、トンネルや森が広がり、昼間でも薄暗い雰囲気が漂います。洞窟自体は夏でも涼しく、苔むした岩と湧き水が自然の美しさを演出しますが、夜になると深い闇と静寂が支配し、心霊スポットらしい不気味さが際立ちます。
訪問を考える際は、以下の点に注意してください。
- 夜間の単独訪問は避ける:暗闇と孤立感が恐怖を煽り、道に迷う危険もあります。
- 首なし地蔵を数えない:都市伝説を試すのは避け、敬意を持って接しましょう。
- 体力と準備が必要:山奥にあるため、懐中電灯や歩きやすい靴を用意してください。
- 霊感が強い人は慎重に:気分が悪くなったり異常を感じたりする報告があります。
しとどの窟に関する心霊スポット情報まとめ
しとどの窟は、歴史的価値と自然美を持つ観光地でありながら、「首なし地蔵」や「女性の霊」といった不気味な噂が漂う心霊スポットでもあります。昼間の穏やかな姿と夜の恐怖が共存するこの場所は、歴史好きやオカルト愛好者を惹きつけてやみません。興味本位で訪れるなら、敬意と慎重さを持って臨むべきでしょう。あなたは、しとどの窟の闇に足を踏み入れる勇気がありますか?
コメントを残す