〒359-1152 埼玉県所沢市北野3丁目1−11 所沢ロイヤル病院
所沢市立埋蔵文化財調センターの辺りは、
かって小手指ヶ原と呼ばれていました。
小手指ヶ原は、
鎌倉時代後期の古戦場として、
歴史に名前を残しています。
所沢市立埋蔵文化財センターの裏には、
この辺りが古戦場だった事を伝える石碑、
「小手指ヶ原古戦場の碑」があります。
この石碑から伸びる道の先には、
少し小高く盛られた林があって。
その林の中に、
「白旗塚」(しらはたつか)はあります。
木陰の中にある白旗塚をみて、
私はなんとなく墓のように思えて、
おもわず手を合わせて拝みます。
白旗という名前から、
この場所で敗北を決めたのだろうと思い、
なんとなく感傷的になっていたのもあります。
白旗は源氏の御旗で、
白旗塚は源氏の御旗を立てた場所で、
勝敗と関係が無いのは後で知りました。
その日の夜です、
私は不思議な夢を見ました。
辺りには人が大勢倒れていて、
遠くから雄叫びが聴こえます。
動こうとしても、
私はその場所から動けません。
足元を見ると、
見たこともない人が仰向けに倒れています。
私の足はその人の体から生えていて、
動きたくても足が抜けません。
私は知らない人の顔を眺めて、
どうして自分が倒れているのだろう
と思いながら夢から醒めます。
友人にこの夢の話をすると、
白旗塚が心霊スポットだと教えられました。
古い戦で死んだ武者の霊が目撃される場所で、
白旗塚を拝んだから幽霊を連れて帰ったのではないか。
私がみた夢は、
連れて帰った武者の記憶を、
夢という形でのぞいたのかもしれないと言われます。
友人にはそんなまさかとはいいましたが、
内心は不安でいっぱいになっていて、
玄関に盛り塩を置いてしばらく過ごしました。
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