Aに連れられて栃木市都賀(ツガ)の山の上にある廃病院、
都賀病院へ行ったときの話です。

私は他の場所から栃木に来たので知らなかったのですが、
都賀病院は地元では有名な心霊スポットで。

都賀にあるから都賀病院と呼ばれていて、
本当の名前はわからないそうです。

都賀病院までの坂道は車では登れないので、
歩いて登ることになります。

・病気で亡くなった子供の霊がでる。

・自殺した医院長が病院をさまよっている。

 どうして自殺しのかはわかりませんが、
子供の霊というウワサから、
医療事故が原因なのではということです。

・ラップ音どころではない、大きな物同士がぶつかったような音がする。

都賀病院へ着くまでの間にAから色々聞かされて、
そんな場所に行くことに不安を感じていました。

都賀病院は一階建ての大きな病院で、
中の落書きの多さに有名な場所なんだと納得しました。

それと同時に、
これだけ人が来ているというだけで安心もしました。

Aが聞いたウワサでは、
地下の霊安室への入り口が隠されているというのですが、
それは眉唾だなと話をしていた時に、
どこからか壁を叩いたような音がきこえました。

はじめは何が起きたのかわからなくて、
Aと見つめあっていましたが。

これがウワサにあったラップ音だと気が付きました。

2人とも姿が見えないに見つかるのを恐れて、
ゆっくりと静かに都賀病院をでました。

自分の部屋に帰る途中に、
ネコがこちらに向かって来た時は驚きましたが、
もしかしたらあのネコは、
都賀病院からついてきたに襲いかかったのかもしれません。