千葉県柏市 手賀の丘公園
千葉県柏市の手賀の丘公園は、
遊具のほとんどが山林の中に作られていて、
昼間でも薄暗く、活発なイメージのあるアスレチックが
あるにも関わらず、いつも不気味な感じがしていました。
その日は、友人の子供(当時6歳)も
一緒に遊びに行っていたのですが、
なぜか手賀の丘公園に入るのをためらっていました。
私が「アスレチックで遊ぼうよ」と声をかけても、
全然聞こえていない雰囲気で、何度目かで我に返った感じで
「うん」と言い、私たちは公園に入って行きました。
はじめの内は、アスレチックで楽しく遊んでいたのですが、
手賀の丘公園の奥に入っていくにつれて、
その子の表情が強張っていくように見えました。
子供とは言え、この程度の運動で
音を上げるような子ではありませんでしたし、
何より、疲れの顔色ではありませんでした。
友人も、何か不安を感じたようで、
その日はもう、帰ろうと言う事なり、
私たちは公園の入り口に向かって歩いて行きました。
駐車場まで行き、車に乗ろうとした時、
今まで何ともなかった私の右足に激痛が走りました。
痛みは一瞬で収まり、何だろうと思っていたら、
友人と、その子供も、たった今、足に痛みのような感覚があった
と言うではありませんか。
これは、後から聞いた話なんですが、
二十数年前、手賀の丘公園で不幸な事故があったそうです。
小さな子供が土管のような遊具に入って遊んでいたら、
遊具の隙間に足が挟まってしまい、そこから出られなくなったとか。
しかも運の悪い事に、もう夕方になっており、
その子が泣いても助けに来てくれる人は誰もいなかったそうです。
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