埼玉県の羽生には日野手新田八幡神社という
神社があります。

観光に行った際、うっかり友人たちと
そこに立ち入ってしまったのですが、
そのことを宿の人に伝えると怖い顔をして押し黙ってしまいました。

霊感の強い友人がいくつもの大きな影が
その場にいた人数以上に光源を無視して
あちこちに伸びていたのを見たそうです。

その後、縁があってその宿のご主人と懇意になった友人が
聞いたところによると、その神社の神主一家はみな気が狂って
自殺してしまったといういわくつきの神社だったそうです。

その八幡神社の周辺にはなぞの祠が無数に点在しています。

どうやらそこの悪いものが家にまでついてきてしまったらしく、
私は平気だったのですが同居していた友人が体調を崩したり、
訪れた友人が換気扇のところに黒いもやが見えるといったり、
何より怖かったのは隣人が急におかしくなり、
私が起きると物音も立てていないのにベランダの窓を開けて
こちらを監視しはじめ、少しでも音を立てると物干し竿で
こちらのベランダの柵をつついてくるようになったことです。

これは自分たちではなく、隣人に悪いものが行ってしまったのではないか
ということで神社にお祓いに行き御札を貰って部屋の壁に取り付けました。
そうすると不思議な事にすっぱり隣人の奇行はおさまりました。

八幡神社の周りでは、正体はわかりませんがなにかしら
忌まれているものを封印して
地域ぐるみでそれを隠しているのかもしれません。

懇意になった宿のご主人は、
もう八幡神社に行ってしまったなら
ここには来ないほうがいいと言われました。

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