宮崎が誇るシェラトンリゾートホテルができたのは
バブルまっただ中。

お金が日本中に余って地方に何か箱者の建物を作る金を
国がすぐに出せる程にあったのだ。

そんな社会情勢の中、宮崎の海岸沿いの松林をきって
このシェラトンリゾートホテルはつくられたのだ。

実は猛反対があったのだ。その理由はわからない。
当時は環境保全への関心も高く松林
防風林の役割をしているので近所の住民は
それが伐採されることで台風のときに被害があるのではないかと
危惧したのかもしれない。

それにもうひとつ理由があるというのだ。
それは、この松林実は相当な自殺スポットなのだ。

松に縄をかけて縊死をはかる人間は後を絶たないのである。
たしかに、宮崎は経済的な貧困を抱えている県である。
だから、苦しみも人一倍だったのかもしれない。

今でも夜にあのシーガイアの松林を通るときに
何かぶら下がっているような気がしてならない。

友人とは絶対にいかない心霊スポットなのだが、
あまりにも暇すぎていくことに。

お酒を飲んだ勢いとは実に恐ろしい。

海岸近くに車をとめ私たちは歩いて砂浜から
松林の方へはいっていった。

軽く酔っていたので歩くのに問題はなかった。
真っ暗で何もみえない。

さらに落ちた松の枝が足をつついて痛いのだ。
もう帰ろうとした。すると、車のところに誰かいる。

白いワイシャツを着ているので夜でも目立つのだ。
近寄りたくはなかったのだが、
僕は「すみません、なにしてるですか」と遠くから
大声でおじさんに声をかけた。

すると、僕等からみて車の後ろにおじさんがいったまま出てこない。
気味が悪いので、友人達と集団で車に近づいてみると誰もいなかった。

何故僕は声をかけたのだろう。

それはもちろん誰かいたからだし、
何故みんなで車に近づいたかというと変なやつだとあぶないからだ。
でも、そこには誰もいなかった。

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