讃岐相生駅(香川)
徳島県と香川県の県境にある大阪峠、
ここは知る人ぞ知る心霊スポットと私の地元では言われています。
徳島県鳴門市北灘町を経由して東かがわ市に向かい、一番はじめにある
コンビニの前の信号の小さな看板に大阪峠の入り口が表記されています。
そこからただひたすらにくねくね道を上へ上へとのぼっていきます。
はじめは、ちょっと怖い雰囲気の楽しめる場所、ってだけなのですが。
途中ロープウェイらしきものがある広い駐車場にさしかかります。
で、ここからが私の今までで一番恐怖した体験談です。
大阪峠をさらに上へ上へとのぼり、
途中で道がよく分からなくなってしまいました。
くねくね道だったので方向がよくわからなくなってしまったのでしょう。
とりあえず、右にそれる道があり、運転してくれていたA君はそちらに曲がり、
しばらく車を走らせました。
すると。弱々しい車のライトに照らされたお地蔵様が。
そこはかとなく周りを見渡してみると、数えきれない数のお地蔵様が。
大きさも並び方も統一されていない、
無機質にただ置いてあるだけの無数のお地蔵様はとても奇妙で、
気味が悪くなりました。
そんな中、B君が「この地蔵、数えてみよう」と言い出しました。
私たちは、なぜかその時、全員で数えることはせず、
各々で黙って数えることにしました。
そして、行き止まりにさしかかり、
そこで各々で数えた地蔵の数を答え合わせしました。
なんと、、一回目は全員、数が合いませんでした。
行き止まりだったので、バックをしながら二回目をまた各々で数えました。
すると、B君以外の全員は数が一致しました。
「数も数えれんのかー」なんてふざけながら帰る途中、
私だけがこれは見たものなのですが、お地蔵様が確かに動いたのです。
手が。何かを訴えるように。もしくは待てと言っているように。
この翌日、Aちゃんは原因不明の発熱で1週間、寝込みました。
わたしは高熱が3日間つづきました。同じく原因不明で。
お地蔵様の数がひとりだけ合わなかったB君は、3日後、事故にあいました。
激しい衝突だったらしいのですが、なんとか一命はとりとめて今も生きています。
のちに聞いた話では、
お地蔵様に出くわしたら必ず数えてはいけない、と。
一回目は皆、数が合わないらしく、
二回目は必ずひとりだけ仲間はずれが出る、と。
その仲間はずれは必ず1週間以内に不幸が起こる、と。
本当か、ただの噂なのか、亡くなった方もおられるそうです。
信じるか、信じないかはそれぞれです。
が、ひとりだけ何も起きなかったA君は
一回目と二回目のお地蔵様を数えた数が一致していたのでした。
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