〒248-0004 神奈川県鎌倉市西御門2丁目6

あれは今から10年程前の事です。

中学時代の友人3人と毎週の様に心霊スポット巡りをしていたのですが、
たまには遠征をしようと言う事になり鎌倉にある
源頼朝の墓を目指しました。

正直今までに目立った体験をした事が無かった為、
今回も軽い気持ちで行きました。

いざ鎌倉に着きわいわいしながら食事もすませ、
深夜になったのを見計らい白旗神社内にある
源頼朝の墓を目指しました。

墓までの道のりはそこそこ距離があり、
馬鹿騒ぎをしながら歩いていました。

そろそろ到着するといった所で
いきなり空気が変わったのがはっきり分かりました。

皆もそれを感じたらしく、誰一人口を開かなくなりました。
私は何か危険を感じたので「おいっ」と皆に声をかけました。

皆も立ち止まりお互いに顔を見合わせヤバいよねここ?
という表情で見つめ合いました。

10分程そこで話し合い戻るか進むかで迷っていた時でした。

その日は天気も良く穏やかな夜だったのに、
いきなり強風が前方から吹き付けました。

なま暖かく気持ちの悪い風で今までに浴びた事のないような風です。
そして頭の中に語りかけられているような感じで
帰れと言われている様に感じました。

怖くなった私たちは心の中で謝りながら
急いで車の場所まで戻り息を整えました。

さすがに今日はもう帰ろうという事になりその場を後にしました。
それから数日後、鎌倉に行った友人の車が原因不明の故障になり
修理不可能と診断されて廃車となりました。

あそこで引き返していなかったら
私たちの身に危険が及んでいたのではないかと思います。

源頼朝の墓は、
全く霊感等の無い私たちですら危険を感じた場所。

遊び半分で近づくのは絶対にやめて下さい。

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