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私は約30年前、仕事の都合で福岡市から
長崎県佐世保市に引っ越すことになりました。

そこで住むところを決めなくてはならないので、
不動産に行ってアパートを探すことにしました。

学習塾の講師だったので仕事が終わるのが遅く、
帰るときは辺りは真っ暗です。

そのためできれば職場近くのアパートを借りたいと思っていましたが、
家賃が高くて無理でした。

そこで仕方なく、職場から徒歩30分ほどの物件に住むことにしました。

そこは須佐町といって町の中心部には須佐神社がありました。
そしてその近くに「不差洞」と書かれた見るからに古い
小さなトンネルがありました。

後日、調べると通称「須佐トンネル」という名前で
心霊スポットとして、地元の子が肝試しで使っているようでしたが、
当時は知らず、トンネルを通って帰ると近道になり、
早く自宅に着くので使ってました。

でも夜暗いときに通るのはなんだか気味が悪いので、
普段は別の明るい道を通って帰っていました。

ところがある日、なぜかふと須佐トンネルを通って帰ってみようと思いました。
そこで思い切って須佐トンネルの中に入り、一気に駆け抜けました。

不気味だけれど何事もなかったので、
それから須佐トンネルを通って帰るようになりました。

そしてある日、福岡から友達が来たときのことです。
夜中まで繁華街で過ごして、家に帰るころにはもう真夜中を過ぎていました。

いつものように近道を通って帰ろうとあの須佐トンネルに近づくと、
急に友達が「なんだか怖い」というのです。

実は彼女は少し霊感があるそうで、霊的なものを感じるのだと言います。
そしてそのときも「トンネルの入り口に兵隊さんが立っている」と言うのです。
そこで怖くなって慌ててタクシーをひろって帰りました。

その後地元の人に聞いたところ、
須佐トンネルは昔から兵隊さんの霊が出るということで有名なのだそうです。

昔、須佐町の近くには兵隊さん向けの遊郭があったそうですが、
そこは恐らく彼らにとって厳しい仕事の合間の安らぎの場だったのでしょう。

トンネルにいる霊はいまだにその安らぎを求めて
さまよっているのではないかと思います。

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