生田原駅(北海道)

常紋トンネル:幽霊のうめき声が響く悲劇のスポット概要

名称 常紋トンネル
所在地 北海道北見市留辺蘂町金華
アクセス JR石北本線「生田原駅」から徒歩約20分
危険度 ★★★☆☆(現役鉄道トンネルのため立ち入り禁止だが、心霊噂が強く、周辺に物理的リスクあり)

石北本線の常紋トンネルは、1914年に完成した全長約509mの現役鉄道トンネルです。北見市と遠軽町を結ぶ常紋峠の下を貫き、現在も列車が通過する実用的な施設として機能しています。しかし、その建設にまつわる悲劇的な歴史から、北海道でも有数の心霊スポットとして知られるようになりました。トンネル内は立ち入り禁止ですが、周辺には慰霊碑や信号場跡があり、訪れる者を不気味な雰囲気が包みます。特に「幽霊のうめき声」や「足音」が聞こえるとの噂が有名で、訪れる者を恐怖に誘います

歴史と背景

常紋トンネルの歴史は、大正時代に遡ります。1912年(大正元年)に着工され、湧別線(現在の石北本線の一部)の難所である常紋峠を越えるために建設されました。トンネルの全長は507m(資料により509mとも)とされ、3年後の1914年(大正3年)に開通。しかし、この工事は過酷な労働環境で知られる「タコ部屋労働」によって進められたとされています。本州から強制的に連れてこられた労働者たちは、劣悪な飯場に押し込められ、粗末な食事と長時間労働を強いられました。

公式な記録は残されていませんが、数百人が死亡したと推測されており、病気や事故で倒れた労働者はその場に埋められたとの説が根強く残っています。特に1970年、十勝沖地震後の補修工事でトンネル壁から人骨が発見されたことで、「人柱」の噂が事実として裏付けられたとされています。この発見は、労働者たちの悲惨な末路を物語る証拠となり、心霊スポットとしてのイメージを一層強固なものにしました。

心霊現象と目撃談

常紋トンネルには、数々の不気味な噂が付きまとっています。最も有名なのは「枕木1本につき1人の命が失われた」という言い伝えで、建設時の犠牲者の多さを象徴しています。また、トンネル内で「うめき声」や「足音」が聞こえるという報告が後を絶ちません。特に「飯(まま)くんろ」という切実な声が響くとされ、これは過酷な労働で飢えた労働者の霊が助けを求めていると解釈されています。

さらに、火の玉が浮遊する姿や、血まみれの男が現れるという目撃談も多く、地元の鉄道員や近隣住民の間で語り継がれてきました。Xの投稿でも、「夜行列車でトンネルを通った時、不思議な気配を感じた」という声や、「信号場跡で作業員の声が聞こえたが誰もいなかった」という体験が散見されます。近くに建立された「歓和地蔵尊」は、1959年に亡魂を慰めるために建てられたものですが、それでも怪奇現象は収まっていないようです。

現地レポート

常紋トンネルの周辺を訪れると、まず感じるのは山奥の静寂と重苦しい空気です。昼間でも薄暗いトンネル入口と、朽ちた常紋信号場跡が不気味さを際立たせます。線路沿いに立つ「歓和地蔵尊」は鮮やかな朱色で目を引きますが、その存在が逆に悲劇の重さを強調しているように思えます。夜になると、列車通過時の音が山々に反響し、まるで何かがうめいているかのような錯覚に陥ります。

実際にトンネル内に入ることはできませんが、周辺を歩くだけでも背筋が寒くなる瞬間があります。野生動物の気配も強く、エゾシカの足跡や遠くで聞こえる物音が、心霊現象と現実の境界を曖昧にさせる一因かもしれません。訪れた際、風が急に強まり、木々がざわめく音が「誰かの声」に聞こえたのは、きっと気のせいではない…と信じたいところです。

科学的・心理的考察

常紋トンネルで報告される怪奇現象には、科学的・心理的な説明も可能です。例えば、トンネル内の反響音が「うめき声」や「足音」に聞こえるのは、音響効果による錯覚かもしれません。火の玉現象は、大気中の静電気や自然発光(ウィル・オ・ザ・ウィスプ)が原因と考えられます。また、人骨発見という歴史的事実と悲惨な背景が、訪れる者の恐怖心を増幅させ、幻覚や錯聴を引き起こす心理的要因も無視できません。

周辺の山間部は人里離れており、孤独感や不安感が強まる環境です。このような場所では、人間の脳が「何かいる」と誤認しやすい状況が生まれます。とはいえ、労働者たちの無念が霊となって残るというロマン派的な解釈も、完全に否定しきれない魅力がありますね。

常紋トンネルでの恐怖体験談

北海道に住んでいる方は割りと知っている方も多いと思いますが、
常紋トンネルには無数の霊がいるといわれていて、
ここの近くに行くだけで雰囲気というか、
空気が違う感じがしたのを覚えています。

夏に行っても本当に空気が寒いです。
周りにいっただけで怖かったので常紋トンネルの所まで
いけなかったのですが、近くまで言って写真をとった知り合いの方の写真は
ぼやけていて不気味な写真になっていました。

なので、常紋トンネルの周りですら怖くて長く居れなかったです。

変な声や奇妙な心霊現象はなどは起きなかったですが、
常紋トンネルはトンネルだけ出なくてトンネル付近も嫌な空気感でした。
肝試しに行った人が具合が悪くなる事も結構あるみたいです。

その付近に住んでいた方で自殺した話なども聞いたことがあります。
実際にこの場所は地震で少し壊れたトンネルの壁から
人骨が発見されているので人柱トンネルとしても有名です。

人骨の数もとても多かったようです。
タコ部屋労働で作られた場所は他にもありますが、
このトンネルを作った時は特に生きている時も、
亡くなってからも人間が人間扱いをされなかったと思います。

うまい話に騙されて連れてこられた方がほとんどなので、
その場所にはたくさんの方の亡霊がいる気がします。
恨みや虚しさがたくさんある場所だと思います。

なので写真がぼやけたり、
点々が写ったりすることが多いのではないかと思います。

常紋トンネルに行くときにはその方達のことを
少しだけ思ってあげてから行ってほしいと思う場所です!

訪れる際の注意点

常紋トンネルを訪れるなら、安全第一で計画を立てましょう。トンネル内は現役の鉄道施設のため、絶対に立ち入らないでください。違法行為であるだけでなく、列車との接触リスクが極めて高いです。周辺の見学は可能ですが、山間部のため熊やエゾシカなどの野生動物に注意が必要です。

持ち物としては、懐中電灯、虫よけスプレー、防寒具を推奨。携帯電話の電波が弱い場所もあるので、事前にルートを家族や友人に伝えておくと安心です。夜間の訪問は心霊的な恐怖だけでなく、道に迷う危険もあるため避けるべきでしょう。地元の言い伝えを尊重し、慰霊碑には敬意を払う姿勢を忘れずに。

周辺スポットと関連情報

  • 常紋トンネル工事殉難者追悼碑: 金華信号場近くの高台に立つ慰霊碑。労働者の魂を悼む場所として訪れる価値あり。
  • 鎖塚: 北見市近郊の別の心霊スポット。囚人労働者の遺体が埋められたとされ、夜に鎖の音が響くとの噂。
  • 参考情報: 郷土史家・小池喜孝氏の著書「常紋トンネル」は、歴史的背景を知る上で貴重な資料。

結論と感想

常紋トンネルは、その悲惨な歴史と心霊現象の噂が織りなす独特の魅力を持つスポットです。現役の鉄道トンネルとしての実用性と、過去の犠牲者たちの声が交錯する場所としての神秘性が共存しており、訪れる者に深い印象を残します。恐怖を楽しむ心霊スポット巡りの一環としてはもちろん、歴史を学び、労働者たちの無念に思いを馳せる機会としても価値があります。ただし、安全に配慮しつつ訪れることが肝心です。

常紋トンネルに関する心霊スポット情報まとめ

常紋トンネルは、1914年にタコ部屋労働によって建設され、数百人の犠牲者を出したとされる悲劇の舞台です。「うめき声」や「火の玉」の目撃談が絶えず、人骨発見で裏付けられた人柱の噂がその恐怖を増幅させています。科学的には音響効果や心理的錯覚が原因の可能性もありますが、歴史的事実が与える重みは計り知れません。訪問するなら、JR生田原駅から徒歩でアクセスし、慰霊碑を訪れるルートがおすすめ。2025年3月現在も語り継がれるこの場所は、心霊と歴史の交差点として一度は見ておきたいスポットです。