〒579-8003 大阪府東大阪市日下町1丁目9−17 生駒トンネル
私は、東大阪に住んでいて、
過去に旧生駒トンネルが徒歩5分の位置に住んでいた事があります。
過去に事故があり、何人もの方が亡くなっている有名なトンネルですが
地元では特別心霊スポットとしては扱われていなく、
夏場の昼間などは山の方に近いので避暑代わりに
散歩などされている高齢者の方がよくいました。
私も当時は心霊スポットとして有名な事は知っていましたが、
周りの方と同じような印象で特に恐いと思った事はなく、
クラブ活動でよく学校から旧生駒トンネルまで外周などの
トレーニングを行っていました。
ところが高校3年生の時、もうすぐ卒業ということで
仲間内で深夜に旧生駒トンネルに行って肝試ししようということになったのです。
周囲に民家が有り、通報される事がよくある場所でもあるので
余り気乗りはしなかったのですが、周りの意見に流され、
結局深夜の2時に近くの駅に集合し、4人程で行く事になりました。
この日は秋の割にとても暑かったのですが、
現場は非常に寒く上着もう一枚着てきたらよかったなぁ
とかのんきに考えていました。
さて、肝試しの内容ですが、旧生駒トンネルはトンネルより
(閉鎖されていて入れませんが)小さい神社が一番やばいと有名でしたので、
そこに一人ずつ行って1分程そこで待機して帰ってくる事に決めました。
じゃんけんで順番を決め、私は3番目になりました。
一人目が行き、待ってる間に
くだらない話で盛り上がってる途中で一人目が帰ってきました。
さぞ恐がって帰ってくるだろうと思ってたのですが、何故か怒っている様子。
どうしたのか?と皆で聞くと一人目の子が
「動物の尻尾みたいなのが落ちてたけど、お前らがやったのか?」と言いました。
どうやら、恐がらせる為に皆がそういう物を仕込んだのではないか、
と彼は疑っているみたいでしたが、そんな事誰もするわけがありません。
ひとまず否定し、気になったので、全員で見に行ったら、
確かに猫?っぽい先端に血がついた尻尾が落ちていました。
この時点でぞっとしたのですが、
何故こんなものが落ちているのか気になったので、
皆で周りをよく見ると他にも毛のようなものが沢山落ちていました。
そしてその小さい神社の裏側辺りを探してる時に、穴がありました。
とても嫌な予感はしたのですが、何もない事を祈って携帯のライトで照らしてみました。
すると、眼が陥没してる猫の首がありました。
明らかに人がやった、と思えるような物で思わず吐きそうになりました。
今でもたまに見つけた時の猫の顔を思い出してしまいます。
結局、警察に連絡し、猫の遺体は回収されました。
私達もめちゃくちゃ警察官の方に怒られ、
ほんとはお前らがやったんじゃないか?と疑われたりもしました。
近くに住んでいる人にこのしばらく後に聞きましたが今でも、
犯人はわからないそうです。
幽霊を怖がりに行ったのに、
やっぱり人間の方が怖いなと実感しました。
2016年4月28日 at 10:20 AM
生駒トンネルと呼ばれるトンネルは全部で3本あり、
今は使われなくなった旧トンネル(工事中に悲惨な事故があった)と、
奈良線の新トンネル(1964年~)、けいはんな線のトンネル(1986年~)です。
けいはんな線は旧トンネルを一部利用してつくられたそうですが、
開通して翌年にトンネル火災が起き、、列車の追突事故など、
鉄道の歴史に残るような悲惨な事故が度々起きています。
大きなニュースにならなくても、あの踏切ではねられた、
あの駅のホームから落ちて子どもが粉々になって死んだ、
ホームで快速電車に接触して亡くなったなど、
とにかくその歴史が長い分、この私鉄で亡くなったひとも相当数に上っています。
私も若い頃この私鉄沿線に住んでいて、私自身ある駅でたまたま、
バラバラになった女性の轢死体を見てしまい衝撃を受けたことがあります。
私が利用していた駅は各駅停車の終点でもあり、
隣駅には、この私鉄の巨大な車庫がありました。
帰宅が遅くなり最終電車を降りて踏切に立っていると、
奈良方面から戻ってくる回送電車を見ることが度々ありました。
深夜、電車が完全に電気も消して車庫に戻っていく光景は、
それだけで震えあがるほど恐ろしいものでした。なぜなら、
この私鉄には「二度、最終電車を走らせる」という有名な噂があったからです。
もう人の少なくなった最終電車のはずなのに、
いつの間にか車両内にぎっしりと人が乗っている。
もちろん突然電車に乗ってきた彼らは、生きているひとたちではありません。
この私鉄に色々と強い思いを残している人々です。
目撃者も、一般のお客さんに限らず、車掌さん、運転手さんと様々です。
あまりに頻繁に目撃されるため、困り果てた鉄道会社が彼らを惑わすために、
彼ら用?に、最終電車の後にわざわざ回送電車を走らせてみたとのことです。
しかし、鉄道会社の計らいに気をよくしたのか、
この世のものでないお客さんはさらに人数が増えて、
満員御礼になってしまった、という話です。
今では、発車することない架空の最終電車の時刻が
記載された時刻表まで作られているとか。
鉄道会社のいろんな苦労がどこまで効果があったか、よくは知りません。
しかし、あの回送電車から漂うただならぬ霊気を直に感じたことのある者としては、
なんとなくではありますが、彼らから逃れることはできない気がしています。
なお、旧トンネルの入り口はバリケードが作られ、今は近づけないみたいです。