心霊番組はなぜテレビから消えたのか? 業界関係者が明かす“本物の祟り”と次々と起きた事故・不幸の真相

かつてお盆の夜に家族で震えながら見た心霊番組が、地上波からほぼ消えた。心霊写真のやらせ疑惑、視聴者クレーム、ネットの普及――表向きの理由の裏側に、制作スタッフが次々と襲われた事故・不幸、そして「本物の祟り」と囁かれる禁断の事件が隠されている…。
心霊番組全盛期と急激な消滅
1980~90年代、お盆になると各局が競って心霊番組を放送した。宜保愛子さんの霊視、稲川淳二さんの怪談、矢追純一さんのUFO特集……視聴率を稼ぎ、「夏の風物詩」として定着していた。しかし2000年代後半から急減し、2010年代に入るとゴールデンタイムからほぼ姿を消した。現在はドラマ形式の『ほんとにあった怖い話』が細々と続く程度だ。
あるキー局の元プロデューサーは「オウム真理教事件以降、オカルト全体に風当たりが強くなった。霊感商法のイメージも重なり、心霊番組は一気に自粛ムードに」と語る。表向きの理由はコンプライアンスとネットだが、業界関係者の間では「本物の祟りがスタッフを襲った」という話が根強く残っている。
表向きの理由① BPOとコンプライアンスの壁
BPO(放送倫理・番組向上機構)への苦情が急増。「子どもが怖がって寝られない」「迷信を助長する」との声が殺到。民放連の放送基準では「心霊術などは児童・青少年の模倣に注意」と明記され、過激なBGMや映像焼き付けが問題視された。局内のコンプラ部署が厳格化し、霊能力者出演自体がリスクに。制作会社関係者は「霊能者を呼ぶだけで上層部がNGを出すようになった」と明かす。
表向きの理由② ネットと技術の進歩
フィルム時代はカメラの不具合で自然に心霊写真が撮れたが、スマホ時代は加工アプリが誰でも使える。放送後すぐに「合成」「やらせ」とネットで暴露・炎上。ある制作会社スタッフは「本物かどうかの判別が難しくなり、廃墟ロケすら敬遠するようになった」と証言。視聴者はYouTubeのガチ心霊動画に流れ、地上波の需要が消滅した。
表向きの理由③ 視聴率低下とスポンサー離れ
若い世代が深夜にテレビをつけなくなり、数字が取れなくなった。スポンサーは「不謹慎」「クレームリスク」を嫌い、明るいバラエティにシフト。制作コストも高く(ロケ許可、祓い師手配)、リスクに見合わなくなった。
業界関係者が語る“本物の祟り”と次々と起きた事故・不幸
表向きの理由とは別に、制作現場では「本物の心霊写真を使ったら祟りが起きた」という話が繰り返し語られている。ある制作会社では「6割合成、3割気のせい、1割本物」と言われ、本物と判明した写真を放送したスタッフが次々と不幸に見舞われたという。
具体例として、地方局の心霊特番で「4月2日、4時2分に鏡に自分の死に顔が映る」という噂を検証した出演者が、放送直後に事故死したケースがある。検証中に笑った顔を鏡に映した彼は、スマホで動画を見ながら笑いながら亡くなり、友人には不気味な画像が届いたという。出演シーンは不謹慎としてカットされたが、スタッフの間では「笑ったのが祟りを呼んだ」と囁かれた。
別の心霊ロケでは、収録後のロケバスでスタッフが死亡。心霊スポットでスタッフが異常行動を取った直後の出来事で、スタジオが絶句したというエピソードも。ある深夜番組では、霊能者が「この写真は扱わないで」と警告した強烈な心霊写真を強行使用した結果、投稿者の身に不幸が続き、スタッフの体調不良が相次いだ。
さらに、埼玉の廃病院ロケでは立入禁止の305号室に無理やり入ったスタッフ全員が後に不幸に見舞われたという都市伝説も。視聴率に取り憑かれた制作陣が霊能者の警告を無視した末路だ。
『ほん怖』関連でも、特定の放送回で不可解な出来事があり、エンドロールに通常と異なる表示があったとする指摘が話題に。真偽は不明だが、スタッフ死亡の噂がネットで拡散されたこともある。元ディレクターは「本物を使わないと怖くない。でも本物を使うと祟りが来る。このジレンマで局内に“心霊番組NG”の暗黙のルールが生まれた」と語る。
宜保愛子ブームとその後の逆風
宜保愛子さんの登場で心霊番組はピークを迎えたが、1993年頃から霊力疑問視のバッシングが起き、オウム真理教事件(1995年)でオカルト全体が自粛ムードに。宜保さん自身もテレビからフェードアウトし、2003年に死去。あるキー局元プロデューサーは「宜保さんの番組が多すぎて視聴者から『死者に対して失礼』というクレームが殺到。オウム事件で決定的になった」と振り返る。
残留思念の増幅と陰謀論的視点
心理学的に、大量の視聴者が同時に恐怖を感じると残留思念が活性化しやすい。テレビという公共メディアで全国に「心霊」を流すことで、未供養の想いが画面を通じて増幅され、局内や視聴者宅にまで影響を及ぼす可能性がある。科学的に説明できないが、複数のスタッフ証言が一致するのは不気味だ。
さらに深い闇の説もある。「心霊番組が消えたのは意図的な情報統制」。政府や霊能者団体が「本物の霊能力」を隠したい、秘密結社が霊界の存在を公にさせないようメディアを操っている、というもの。ある元ディレクターは「本物の霊能力者がテレビに出ると、視聴者に本物の霊障が起きるリスクを局が恐れた」と証言する。
文化人類学的に、日本社会は「明るい話題」を好むようになった。戦争の残留思念や震災のトラウマが重なり、「怖いもの」を避ける風潮が強まった結果、テレビが最も安全な道を選んだとも言える。
心霊番組が消えた本当の意味
表向きはコンプラ・ネット・視聴率。裏側には「本物の祟り」と「真実隠し」の闇。業界関係者が語る事故・不幸の数々は、単なる都市伝説とは片付けられない。地上波が心霊番組を恐れた事実は変わらない。
今やYouTubeやTikTokがその役割を担っているが、テレビという「公共の場」で全国同時に怖がるあの独特の恐怖は、もう二度と味わえないかもしれない。夏の夜、テレビをつけても心霊特集がない。それは単なる時代の変化か、それとも……何か大きな力が、霊界の扉を閉ざしたのか。

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