4年くらい前の話になりますが、
家族と一緒に青森県に旅行に行った時の不思議な体験談です。

紅葉を見に十和田湖へ家族4人で向かいました。
青森駅でレンタカーを借りて、一日目は八戸、翌日に十和田湖へ行きました。

正確な距離は覚えていませんが、十和田湖の手前10キロ辺りだったと思います。
妹と後部座席に座っていた私は体に異変を感じました。

寒気とも違う、体に微弱な電気が流れるような感覚でした。
異変に気付いた妹が助手席の母に「お姉ちゃん震えてるよ~」と伝えました。

母は「寒いの?」と言い、エアコンの温度を上げてくれましたが、
私はもともと霊感がある方なので、
( あ、また何かきちゃったかな)という思いでじっとしていました。

しかし痺れるような感覚はしだいに強くなり、私の体はガクガクと震え始めました。

さすがに父も車を路肩に停め、家族全員が心配の声をかけてきましたが、
私の意識は、うまく説明できませんが、自分の体の少し後ろから
冷静にその光景を見ている、そんな感じでした。

今までも不思議な体験はありましたが、体にあんな症状が出たのは初めてでした。
そして意識だけがスーっと離れ、前方のトンネルの前まで行きました。

そのトンネルからは、何かを待ちうけている形容しがたい存在が感じられました。

我に返ると私は後部座席に戻っていました。痺れも震えも収まっていましたが、
トンネルだけには近づきたくないという気持ちがありました。

普通に戻った私に安心した父と母は座席に座りなおし、車も再び動き出しました。
私は「あのトンネルに入りたくない!絶対入らない方がいい!」と言いました。

母は驚いて後ろを振り返り「どうしたの?」と言い、
父は「どのトンネルだよ?」と不思議顔。

ずっと先まで見渡せる一本道の先にトンネルはありません。
でも私には分かったんです。

いずれその先にトンネルが現れることを。そしてそこには入らない方がいいことを。
ヒステリックにUターンを要求する私に、父は仕方なく車を方向転換しました。

30分以上戻って交差点から別ルートで十和田湖に向かいました。
地図にも載らないような小さなトンネルでしたが、
もし入っていたら家族の誰かに何かが憑く確信はありました。

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