母・叔母・祖母の3名で紅葉の時期に宿泊したのが、
御やど S荘」でした。

夜中寝ていると、金縛りにあい、水の音と同時に白い女の人が出てきて、
恐ろしい形相で母を見たそうです。

なんとか近くにあったリモコンでテレビをつけると、
それがなくなったそうですが、その物音に気がついて
眼を覚ました叔母に事情を話し、寝る場所を入れ替わったところ、
今度は叔母に全く同じことが起こりました。

その後、恐ろしくなった二人は、眠らずに夜を明かしたそうです。

翌日、朝食の時間になって、食堂に行ったところ、
自分たちの部屋番号の書いたお膳がなかったので、
近くにいた従業員に問い合わせたところ、その部屋番号を聞いた直後、
口には出さなかったようですが「なんでその部屋番号?」
というような表情をしたそうです。

実際その部屋番号の食事は用意されておらず、
あわてて用意して提供されたそうです。

母は思い切ってその従業員に、自分たちの泊まった部屋で、
このような体験をしたという申し出が過去になかったか?
と尋ねたところ、何かをごまかすかように、
「そんなことは聞いたことがない」と言ったそうです。

ろくに眠れずに寝不足状態で帰ってきた母に聞いた話ですが、
振り返ってみれば、その時はちょうど紅葉が見ごろの時期で、
どこの宿に問い合わせても満室で取れなかったそうで、
最後に電話したこの宿だけが空いていたため、ここに決めたそうです。

朝食のお膳の件を考えてもきっと母たちが宿泊した部屋は、
こういった現象があって少なくとも普段は客室として
使用していない(できない)部屋だったのではないでしょうか?
当然ですが、もう2度と泊まりたくないと言っていました。

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