吹上トンネルの心霊噂:殺人事件の残響と足音の恐怖

旧吹上トンネル:青梅の廃道に現れる東京最恐の闇と白い女の幽霊が探す幼子の泣き声

東京都青梅市の山間部に位置する旧吹上トンネルは、関東屈指の心霊スポットとして長年語り継がれている。吹上峠を抜ける旧道に残るこのトンネルでは、白い和服の女性の霊や幼子の泣き声が報告され、訪れる者を不気味な緊張に包む。過去の殺人事件や事故の記憶が、廃れた空間に今も息づいているようだ。この記事では、そんな旧吹上トンネルの謎を、歴史的な文脈から探る。

スポット概要

危険度 ★★★☆☆(心霊噂が根強く、肝試しによる事故のリスクあり)
名称 旧吹上トンネル
所在地 東京都青梅市黒沢地区と成木地区の境、吹上峠
アクセス JR青梅線東青梅駅から成木街道(都道53号)を北へ約4km徒歩、または車で新吹上トンネル手前脇道から徒歩進入。車止めあり、徒歩・自転車のみ通行可

旧吹上トンネルの心霊噂とは?

旧吹上トンネルは、薄暗い内部で白い和服の女性の霊が出没するという噂が広がり、関東の有名心霊スポットとして知られる。吹上峠の旧道に位置するこの場所では、深夜に幼子の泣き声や背後の足音が聞こえる体験が報告され、SNS上で共有される写真には不気味な影やオーブが映り込むという。過去の事件の影響が、トンネルの静寂をより不気味にしている。

歴史と背景

旧吹上トンネルは、1953年に竣工した全長245mのトンネルで、青梅秩父線旧道として黒沢地区と成木地区を結ぶ役割を果たした。当時は大型車も通行可能な幅5.5m、高さ4.2mの構造で、地域の交通を支えていた。建設当時は戦後復興期で、周辺の山間部開発が進む中、重要なルートとして利用された。

その後、1993年に新吹上トンネルが開通すると、旧道の交通量が激減。旧吹上トンネルは自動車通行を禁止され、徒歩と自転車のみの使用に限定された。上部には1904年竣工の手掘りレンガ造りの旧旧吹上トンネルが存在し、こちらは老朽化で2009年に完全封鎖。こうしたトンネル群の重ね構造は、吹上峠の地形的制約によるもので、歴史的な交通の変遷を物語る。

心霊噂の起源は、終戦直後の旧旧吹上トンネル近くで起きた殺人事件に遡る。黒沢口側の手前にあった居酒屋兼住居で、老婆とその嫁、幼子が惨殺された事件が発生。犯人は中央線で逃亡し、血の付いたワイシャツが手がかりとなった。この悲劇が、トンネル周辺の霊的なイメージを定着させた。加えて、肝試し目的の訪問者が増え、転落や怪我の事故が相次いだことで、呪いやたたりの話が膨らんだ。

心霊現象と目撃談

旧吹上トンネルの主な現象は、白い和服を着た女性の霊の出現だ。トンネル内を歩くと、突然冷気が襲い、壁際に立つ女性のシルエットが視界の端に映るという報告が多い。SNSでは、「振り返ると消えていたが、足音が追いかけてくる」との投稿が目立ち、動画では不明瞭な人影が捉えられている。

幼子の泣き声も頻出で、深夜にトンネル中央付近で響く声が、事件の被害者を連想させる。オーブの心霊写真が撮れやすいスポットとしても知られ、YouTuberの検証動画で大量の光点が確認された例がある。また、背後のヒタヒタという足音や、顔に蜘蛛の巣が絡まるような感覚も、地元の口碑で語られる。

これらの噂は、旧旧吹上トンネルの事件に結びつき、女性の霊は殺害された嫁、泣き声は幼子のものと解釈される。肝試し中の事故、例えば崖からの転落が「祟り」として語られ、現象の信憑性を高めている。ネット上では、照明の変化後も不気味さが残るとの声が上がる。

旧吹上トンネルでの恐怖体験談

私が心霊体験に遭遇した場所は東京都青梅市にある旧吹上トンネルです。
心霊スポットとして大変有名なのでご存知の方も多いと思います。

私がまだ学生だった頃。学校の課題で心霊番組風のVTRを作ることになり、
10人ほどで現地に向かいました。

時間は夜の8時過ぎ。

辺りは真っ暗でしたがトンネル内は特有の赤い色のライトで照らされ、
ジメジメと濡れた壁といい、いかにも心霊スポットという雰囲気を醸し出していました。

まずは皆で旧吹上トンネルの入り口から出口まで歩いてみて、
その後簡単な打ち合わせをしてから撮影に入りました。

ここでは再現VTRを撮る予定だったので
女の子にトンネル内を何かに追いかけられる形で走ったり、
白い服を着た幽霊が立つ姿を撮影していったのですが…。

半分位、撮影が終わった頃から異変が起き始めました。

音声は途切れ途切れになるし、ライトも故障なのか突然消えたりと
まともに撮影出来なくなっていきました。

しかし、撮影出来る日にちも限られてることもあり今、
撮影しないとまずいという考えから続行していきました。

撮影も終盤になり、幽霊役の女の子をトンネル内で撮影していた時のことです。

それまで元気で何ともない様子だった彼女が突然、
気分が悪いとしゃがみこんで動けなくなってしまいました。

皆で車に運んだのですが、ぐったりとしてまともに喋れない状態に。
撮影はそこで終了、すぐに撤収しました。

深夜の為、病院が開いていないのでとりあえず女の子は自宅に送ることに。

その道中で彼女は回復しその後も何ともなかったのですが結局、
体調不良の原因は不明のままでした。

その後、VTRは昼間に改めて撮り直しなんとか完成したのですが、
私の中ではもう二度と夜の心霊スポットには行きたくないと心に誓う出来事となりました。

こうしたエピソードは、事件の残酷さとトンネルの孤立した環境が融合し、恐怖を増幅させる。X(旧Twitter)では、最近の訪問者から「女性の声が入った動画」が共有され、議論を呼んでいる。

現地レポート

旧吹上トンネルに到着すると、新吹上トンネルの脇道から続くボロボロの旧道が広がる。手入れの行き届かない路面は草木が生い茂り、昼間でも薄暗い。トンネル入口はぽっかりと口を開け、内部の湿った空気が肌に触れる。全長245mを進むと、壁のシミや滴る水音が響き、LED照明の導入後も不気味な雰囲気が残る。

夜間は状況が一層深刻で、周囲の闇がトンネルを飲み込み、遠くの街灯だけがぼんやり照らす。足音が反響しやすく、単独行動では孤独感が募る。訪問者の多くが、昼は廃道の荒廃に驚嘆し、夜は予期せぬ音に警戒を強める。全体として、静けさが心理的な圧迫を生む場所だ。

科学的・心理的考察

旧吹上トンネルの現象は、トンネルの物理的特性が鍵を握る。白い女性の影は、壁の湿気による反射光や、訪問者のシルエットが曲面で歪む視覚効果から生じる可能性が高い。幼子の泣き声は、風の通り道で生じる反響音や、遠くの動物の鳴き声が変質したものと分析される。心霊写真のオーブは、埃や虫がフラッシュに反射した典型例だ。

足音の体験は、エコーの影響で自分の歩き音が遅れて聞こえる現象、またはグループ内のずれが生む錯覚。蜘蛛の巣の感覚は、湿気の多い空気による静電気の作用だろう。事件の記憶が事前の知識として植え付けられ、暗示効果で恐怖を増幅させる。廃道の孤立性が、こうした知覚の歪みを助長し、集団心理で噂が拡大したと考えられる。

旧吹上トンネルでの恐怖体験談

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訪れる際の注意点

旧吹上トンネルは生活道路の一部だが、無断での深夜侵入は避ける。路面のぬかるみや崖の危険があるため、頑丈な靴、懐中電灯、虫除けスプレーを準備。グループで行動し、照明の明るい時間帯を選ぶ。落書きやゴミの放置は厳禁で、周辺住民の迷惑をかけない。怪我の際は即座に退散し、医療機関への連絡を優先。封鎖部分への強引な進入は崩落のリスクが高い。

周辺スポットと関連情報

  • 旧旧吹上トンネル: 上部の明治期トンネルで完全封鎖。殺人事件の現場近くにあり、旧吹上トンネルと連動する心霊の源流。
  • 新吹上トンネル: 現役の道路トンネル。旧道への入口として、アクセス時の目印になる。
  • 吹上峠: 峠全体の景観が神秘的。周辺の山道が、トンネルの孤立感を強調する。

結論と感想

旧吹上トンネルは、歴史的な交通路の遺構が心霊の舞台となった好例だ。事件の影と環境の不気味さが融合し、独自の魅力を生む。探検の価値はあるが、事故の歴史を尊重し、安全第一で臨むべきだろう。

旧吹上トンネルに関する心霊スポット情報まとめ

1953年竣工の旧吹上トンネルは、新道開通で廃れ、徒歩限定の道となった。旧旧トンネル近くの殺人事件が起源で、白い女性の霊や泣き声、足音の現象が報告される。多くは音響・視覚の錯覚によるが、無念の記憶が残る。心霊ファンには、脇道からの徒歩アプローチを勧めつつ、グループ行動と日中訪問を推奨する。